毎日が夏休み

LEAVES THAT ARE GREEN TURN TO BROWN

17ページ 6行目 175

2016-07-19 23:01:01 | 本 2

 

今日は冊数が多いので出だしは短く。

冊数が多いといっても、短い本が半分を占めていますが。

この10日間に読んだ本の17ページの6行目をアタマから書き写しています。

あとは紹介にも感想にもならない雑文です。

 

 

 

 

 白雪姫には死んでもらう/ネレ・ノイハウス 酒寄進一訳

 ヘニングはいつものように仔細に検分した。人骨を目にすると、時が立つのも忘れ、まわり

 

 

前作「深い疵」とはまた違うズシっとした重苦しさとどろんどろんな内容。

小さな聚落(しゅうらく)で起こったとんでもない事件を村ぐるみで隠し続けててきたけれど、ついに発覚。

ジェフリー・ディヴァーは証拠物件の検証でたびたびどんでん返しでひっくり返るけれど、

この人は個々の人物の動機で何度も何度もひっくり返す。

で、「深い疵」のときにも嘆きましたが、今回も登場人物のその多さ、複雑な相関図、

そして極め付けがその名前、ドイツ人の名前は馴染みが少なく覚えるのが一苦労。

ちなみにこの本を書いた人の名前はネレ・ノイハウスさん。

さてこのネレさんは男性なのか女性なのか。

女性なんですねー。男性の名前のように思ってしまったけど、それって違うんですね。

 

 

 

 

 

これが登場人物一覧です。一目見るだけで拒絶反応起こしそう(笑)。

 

最初から最後まで同じ呼び名で作中通してくれればいいのに、

今まで名ででていた人が突然姓で出てくると、もう誰だかわからなくなる。

「カトリーン」なんて覚えやすい名前で気を抜いていると突然ぽろっと「ファヒンガー」、一覧表を開き探すことに。

「コージマ」は前作一発で覚えたけれど、

そのたび大手家電メーカーのCMの「♪ コージマ」がアタマの中で勝手に再生し始めるし。

シリーズ第5作目も出ているようなので、現在抱えている本のラッシュが一段落したらでしょね。

そう、それと、

 

「あいつ、きみにずいぶん秋波を送っていたな」オリヴァーはいった。

 

これって誤植で本当は周波じゃないのかと調べてみたら、秋波って言葉があり、これで正解なんですね。

ざっくばらんにいうと色目を使うという意味合いで、私としては秋波より周波数の合う人物のほうがいいな(笑)。

って、秋波とは無縁だということを忘れていた(笑)。

 

 

 

 

 

 ゴムあたまポンたろう/長新太

と、ふるえています。

 

 

いきなり登場ゴムあたまポンたろう。

長新太さんの絵本、うちに結構ありますし、個人的に好きなので娘によく読んであげていた。好きなんです。

この「ポンたろう」は穂村弘さんの本で紹介されていて、ましてやこのタイトル(笑)、

すぐさま図書館で借りてきて読んだのですが、タイトル、表紙の絵そのままでした。

ハリネズミのグッジョブには笑えます。

今日もどこかでポンたろうは地面と空の間を弾んでいるに違いありません。

 

 

 

 

 

  王様の耳はタダの耳 ――舟崎靖子+長新太のパロディ・パロディ/文 舟崎靖子 絵 長新太

 

 

 

その長新太さんの蔵書検索しているときにみつけたのがこの本で、

児童書にしてはブラック度合いが強い(笑)。結構笑えるし、なかなかシニカルです。

そもそもパロディとは。小学館の手持ちの辞書によると、

「有名な詩文などをまねして、風刺などの要素を加え、こっけい味を出した作品。」とあり、納得納得。

いやぁ、今、納得納得と打つところをkが抜けて納得納豆となりウケてしまったので書き付けておくとして、

あの有名な「ウサギと亀」のウサギの、あの文学史上もっとも有名な昼寝は実はわざとで、

追いつき抜き去る亀を薄目でニヤリ、その軽蔑に充ちたウサギの笑いを亀は見ていて、

競争に勝った亀は高い地位(役職)についたけれど、自分は実はバカにされているのではないかと、

軽蔑に充ちたニヤリを思い出すたび、もう死にたくなるよな思いになるという話だったり、

ヘンゼルとグレーテルは親に捨てられるのではなく、逆に働かないぐうたらな親を捨てに行くし、

白雪姫は「国じゅうで一番だらしのない方」で、

それを知らずに七人の小人はわびしい男所帯に花を添えるつもりで姫を誘拐してしまう。気の毒だ。小人たちがね。

いやぁ、昭和53年刊行の古い本なんですけど、古さを感じさせない斬新さでした。

個人的にはアリとハトの話が笑えた。入手したい一冊です。

 

 

 

 

 パーマネント野ばら/西原理恵子

 

どこが17ページなのか不明なので、ココロに残った一文を抜粋。

 

逃げるか死ぬかして先におらんなってもらわんと困るもんが男じゃ



前回出の「洋子さんの本棚」の対談でも男は人生のお客様なんてのがあったけど、

10人居れば10人の生き方がありや考え方がある。

西原さんの絵が苦手で、ほら私のベースは大島弓子ですから、

絵はあれなんですけど中はもう読んでいてつらいんです、この感情の表し方。

そういえばこの本は「洋子さんの本棚」で紹介されていた本だった。

流れというか好きな方向の近さを感じます。

西原さんにはまりそうな予感。

 

 

 

 

 

 羊と鋼の森/宮下奈都

んだよな」

 

 

宮下さんの本はいつか読んでみたいと思っていて、調律師の本だということで図書館で予約をいれていたら、

なんと本屋大賞を受賞、私の後ろ、予約の順番待ちは今見たら1738人となっていました!

北海道が舞台となってますが、今回は濃い本ばかり読んできたので(それも特濃)、

油脂こってりの丼ものVS新鮮で繊細な野菜というか、

物足りないのではなくあまりにも味わいが違っていて、

だって西原さんの後はなんでもだれでも多かれ少なかれそうなってしまいそう。

読みやすいですし、ピアノに関して少しだけど知識があるので、すらすらと読了。

 

 

 

 

 

 厭世マニュアル/阿川せんり

ぐその佇まいは、チラ見にも退屈そうで――思いつつ目をそらして歩調を速めます。視線を戻

 

 

 

舞台が琴似ということなので借りたのですが、これ琴似じゃなかったらどうだったかな。

いやぁ、バイト先は○○ヤかと思っていたら、コルテナではなく高架下のほうで、

いまはそのレンタル店は空き店舗となっていますが果し合い会場となった横の駐車場は健在、

裏口もある、モスもダイエーも(いまはイオン)ツルハもマックスバリューもでてくるし、

栄町通りのつきあたり辺といえば想像もつく、近くの公立中といえば制服は違えどあそこしかなく、

ばりばりの地元小説だったのでした(笑)。内容よりそっちばかり追ってしまった。

で、たびたび出てくる重要ポイントの公園、これが架空なのかモデルとなるものがあるのか。

ひとつ候補があるのだけれど、行って確かめてこなければ(笑)。

 

 あたりは暗闇に沈みつつも、栄町通には人も多い時間帯でした。間もなく左に曲がってアパートを見つける頃合いでしたが、ふと思い立ち、そのまま大通りを進みます。それから脇道にそれて、住宅街を歩き、そうして公園通りの一軒家の前で立ち止まりました。

 

公園通り→これは知らない  公園→滑り台とブランコだけ  脇道。

脇道を「車が通れない道」と考えると限られてくるし、「車が通れる道」だとしても数本しかない。

この一軒家の前の小さな公園なのよね(笑)。これは歩いてこなければ。

 

 

おまけですが、この主人公は口裂けといい、マスクで自分の顔を隠しているのですが、

 

 

めくると、

 

 

 

マスク姿でした。

 

 

以上、175回目でした。 

 


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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ふとめの猫)
2016-07-20 10:17:23
関西は今日も暑い日が続いています

こんにちは

今日の記事の中でカブっている本は西原理恵子さんのパーマネント野ばらです
毎日かあさんの漫画でしっていましたが、群ようこさんの対談を読んでメッチャ興味を持ち読んでみました・・・おもしろい

本当の読書家に比べればそれ程読む方に入らないと思いますが、小学校高学年のころから大人の本を読み始めて今は図書館でも(小説には)読んだことのない小説を探すのが大変なので全く(自分が)作家さんを中心に現代、時代、翻訳とジャンルを問わずに読み漁っています(週に10冊くらい)
重いし高いので単行本よりも文庫本の方が多いです

次にカブる本があるか・・・楽しみです
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Unknown (ふとめの猫)
2016-07-20 10:19:24
訂正

全く(自分が)作家さんを中心に・・・知らない作家さん・・・意味が通じないですね・・・スミマセン(笑)
返信する
Unknown (みどり)
2016-07-20 21:59:30
西原さんを、パーマネント野ばらをお読みだとは。
あの絵にあのセリフなのに手を差し伸べてくれているというか、
すごい本だと思います。

実はカブっている本があるのです。
ふとめの猫さんのブログの記事で、日付は確認していないのですが、藤沢周平さんの文庫本海鳴り上巻がウクレレと一緒に写っていて、私がいま古本屋で探しているのが海鳴りの下巻なんです。上巻は持っているのに下巻がない。
ブログの中に海鳴り上巻を見つけてどきっとしていました。

本違いですがサンスのウクレレ楽譜が届いててよろこんでいます。本も楽譜もそばにあると嬉しくて、ついつい集めてしまいます。
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