毎日が夏休み

LEAVES THAT ARE GREEN TURN TO BROWN

三井美唄炭鉱第2坑・我路郵便局

2010-09-13 23:20:20 | ささやかな小旅行




タイトルで『な、何事だっ?』と思われた方も多いのでは。


そうなんです。
昨日書いた、何がメインだかわからない美唄入りの、重要な部分を占めているのが遺構を見るでして。
私は運転しないので、とても奥までは行けませんし、
血筋は娘は引いてないようで…。
いや、まだ眠ってるだけか?(笑)。
父のお見舞い&差し入れ&焼き鳥&北菓楼で娘を丸め込みまして。


いえ、焼き鳥がなくても連れてってくれたはず。
真っ直ぐ父の入院先に向かう高速には乗らず、
美唄の奥へ奥へと移動を開始したのですが。


はい、失敗しました。
しっかり地図に印はつけていたのですが、
なんといってもこの住所ってのが大胆でして。
たとえば、美唄市美唄町。終わり。
グーグルマップの航空写真も考えてはいたのですが、
事前に見てしまうのは避けたいのと、
きっと道沿い、広い町ではないはずだから見つけられるはずという甘い読みは見事に外れまして。
道は1本道。
往きで見つけられなくても帰りにまた通る。
なんてね…。
想像以上の夏草と何もない道でして…。



美唄鉄道東明駅舎&4110形式十輪連結タンク機関車2号、見つけられず通り過ぎる…。
これは道から少し入るのは分かってましたけど、
おそらく大きいであろうこの二つをまさか素通りしてしまうとは…。
(ご安心くだされ。帰りに見つけましたから)



先行き不安。
どんどん道の両側の民家は消え、廃屋、山が迫ってきまして。



あ、あったっ。
これは見落とさないでしょう。






三井美唄炭鉱第2坑選炭場跡。







原炭ポケット・シックナー。
原炭ポケットの横にシックナーがあるんですけど、この時期は草木がね。







 

ゲンノショウコもツユクサも、いつも見ている札幌のより一回り大きいっ。



移動。



次は我路郵便局なのですが…。



…ないっ。
ちらほら人の気配のするエリアには来ているのですが、
郵便局というからにはそこに町が、集落が、我路町があると思っていたのですが…。









こんな感じでして…。








今でも現役の郵便局として活躍している建物なのですが…。
でもここに廃屋が埋もれているということは、かつては栄えた町だったということでしょ。


きっと近くに、どこかにあるはずっ。


信念勝ちっ。
あった、見つけた、きたっ。







我路郵便局。
昭和5年建築のレンガ造り、今でも現役な郵便局です。
(ちなみに私の父も同じ昭和5年生まれです。)


これはずっしり歴史感が漂っていましてね、
かなり私としては感慨がありました。


















あの屋根の上の櫓みたいのは何なんでしょ?











ずっしりよ…。



でね…。
本当失敗したなと悔やんでいることがありまして。


かなり興奮したんです。心拍数↑↑だったのではないかと。
中から職員さんらしき人が出てきて会話をしたんですけど、
このとき頼めば中を見学させてもらえたのではと。
それに普通に郵便局ですから、
業務の邪魔さえしなければ中に入っても構わないはずよね。
でもATMなんかどぉんとあったら、それはそれで違った意味で唸ったかも。


人影の無い道を走ってきたので、
ここで道を聞かなきゃもう誰にも逢わないかもしれないという危機感のほうが先走りまして、
先ほど見落とした駅舎の場所を聞くことでアタマがいっぱいでしたわ…。


この建物の内部、敷地内に入り裏側の撮影、説明もしてくれたかもしれない。
葉書を買って投函することも出来たのにっ…。


あぁっ。悔しい。本当、悔しいっ。
この日は平日、ほんとラッキーな日だったのに。
ぐぁぁぁっ、おのれぇぇぇぇっ。


この建物だけ、画像だけならピンとこないかと思いますが、
違和感と言っていいのか、なんと表現すればいいのか。
廃屋だらけの町のなかに立つ巨大な郵便局。
人が住んでいそうな家は2,3軒はありましたけど、
それにしてもこの郵便局の規模といったら。


我路町は1条~3条まであります。
かつてはこの郵便局が違和感なく落ち着く規模の町だったのでしょね。
なんだかそんなことを考えるとね。



それにしても。



…あぁ、本当悔しいです。
心残りだわ…。