築地まぐろ屋3代目 豊洲市場場内からのマグロ新鮮情報

築地市場場内で40年以上のマグロ仲卸をしている、『松井水産』より、豊洲に移動しマグロの仕入れ情報、お得情報を毎日に配信

続、供給多可(^^;;)

2016-06-10 10:56:14 | Weblog
今日も生の本マグロはほとんどが境港の旋網マグロ~
さすがに本数は昨日よりは減ってはおりますが、それでも250本前後とか・・
さらにニュージーランドの天然インドマグロもあり、メバチ関係は相変わらず少ないのですが
そんなことも分からなくなるほど本マグロとインドマグロでセリ場が埋まってます(汗)

まぁ~他の産地も無いことはないんだとは思います。
ですが今、築地に持ってきても「値が出ない」と判断するでしょうね~
この境港の本数では。。
しかし、旋網は旋網!上物師と呼ばれる仲買さんたちは旋網のマグロでは
品物に納得はできないでしょうね~
特にこの大獲りほ旋網では・・・手当が遅れていたり、雑だったりとどうしてもなります。
まぁそれは本数が揚がってしまえば仕方ないことだとは思いますが、
結果、そうなると相場も安くなることに。。単価で考えれば~ですね。

もちろん「大漁」はうれしいです!うれしいんですが
「手当の悪い100トン、だったら手当の良い50トン」
の方が個人的にはうれしいですし、資源保護にもつながるのでは?
と、どうしても思えてしまいます。
「ヤケていて身割れしている100トン」

『手当が良く物がしっかりしている50トン』
だったら、例えばその総額として
「物が良い50トン」
の方が高くなるとも思います。
ヤケていれば良くて切り身、最悪廃棄。身割れはぶつ切りにしかならないと思えば
幾ら値が安くてもそりゃ~買えませんよね。。
だったら物がしっかりとしていて、きちんと
『製品』
として販売できる物の方が値段倍出しても良い!というのが
仲買の大多数が思っていることじゃないでしょうかね?
仲買だけでなく、私たちのお得意様からもそういって声は聞かれます。

きっと、漁師さんには漁師さんの「都合」というものも当然あると思います。
ですが昨日、今日のような「マグロが極端にありすぎる状況」というのはどうなんでしょう~??
どうしても「資源の保護」という観点で見てしまいますが・・・


とまぁ、正直なかなか売りずらい旋網マグロなんですが(汗)味は本当に美味しく
ご家庭で「オカズ」として食べるには『最高♪』



旋網の唯一!?良い所・・・それは味の良さ!!
こればっかりは延縄、釣りを超えてます(^^;;)

と日本海境港がこんな状況だというのに、
明日は太平洋岸三陸塩釜の「旋網マグロ」が出てくるそうです(汗)
さらに天然インドも!!!
ホント、マグロあり過ぎ~~~(大汗)