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チェリャビンスク隕石が日本へ

2013-03-29 | ラジオ
日本の科学者らがチェリャビンスク隕石の破片の研究を始めた。2月15日、地球の大気圏に直径約17メートル、重さ1トンの隕石が突入し粉々に砕け散った破片の大半が、ウラル南部のチェリャビンスク州に落下した。
隕石の落下は世界中で大きな関心を呼び、落下の様子を映した動画が各国のテレビで放映された。

地球に隕石が落下した例は、今回初めてドキュメンタリーにとらえられた。学界はこうした稀有な現象を詳細に調べる、ほぼ初めての機会を手にしている。
各国の研究者らは多大な関心を寄せ、少しでも多くこの現象の科学的資料を得ようと、落下隕石の破片の捜索と研究に、にゅうにぇんな(?)作業を続けているロシアの研究者らに問い合わせをしてきているが、この研究に関してロシアの研究者らは、天体の希少な破片の分析経験にたけた日本に頼ることを決め、すでにウラル連邦大学からチェリャビンスク隕石の破片の一部が送られた。

ロシア科学アカデミー隕石委員会のメンバーで、ウラル連邦大学物理技術研究所で助教授を務めるグロホフスキー氏は、これについて次のように語っている。
「研究の依頼先を日本に決めたのは、岡山大学が2010年、イトカワ小惑星から持ち帰った試料の分析を行なっていることに起因する。資料は文字通りほこりほど極わずかなものだが、ロシアのチェリャビンスク隕石はイトカワ小惑星と非常に似通う、物理化学的特質を持っていることが分かった。
我々の研究所ではすでに隕石の最初の分析は行なわれており、それが隕石であることが確認され、熱の特質、メカニズム上、微粒子的特質が詳細に研究されている。この隕石とイトカワ小惑星に共通するものが見つかったということは、非常に大きな注目に値する。
このため日本が協力の申し出をしてきたときには、我々は進んで学術交換の合意にのぞみ、研究用の試料を差し出した。4月にはロシア人研究者らが日本に向かうことになっている。
共同研究の申し出は多くの国から寄せられているが、日本の最新技術とメソッドはロシアのそれを十分に補い、この科学的現象の解明に共同で取り組むことを約束してくれるものだ」
このようにコメントしている。

日本の科学者らは、イトカワ小惑星の研究とチェリャビンスク隕石を比較するという、稀有なチャンスを手にした。日本には微粒子ではなく、0.5~0.3センチの大きさの合計17の破片が手渡された。
日本の研究グループを率いる、岡山大学・地球物質科学研究センターの中村 教授らは記者団に対して、受け取った試料によって実験室で徹底的な分析を行い、画期的な情報を得ることができると語った。
研究者らは隕石の化学成分、年齢、どこから来たのかを特定する。最初の研究結果はおよそ3ヵ月後に発表されるものと期待されている。

にゅうにぇんな作業とは、いったいどんな作業なのでしょうね

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3月21日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル