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米国誌 中国封じ込めプランを公表

2013-03-20 | ラジオ
Journal of Strategic Studies誌の2月号では、米中軍事紛争について中国沿岸を封鎖することによって、中国を軍事的に粉砕する計画に関するショーン・ミルスキ氏の論文が掲載された。
戦略技術分析センターのカシン専門家は、この論文はアメリカから中国に対しての脅威ファクターが、そのまま指摘されている点で興味深いとしている。
ミルスキ氏は、中国が海洋貿易にますます依存していることと基本的な背景と位置づけ、中国との通常戦争で勝利を収めるためには、軍部隊への攻撃ではなく、経済および産業を破壊することが必要だと指摘している。

ミルスキ氏は二重の封鎖線を想定している。一つは潜水艦による遠洋封鎖で、中国の対潜ミサイル、および沿岸航空部隊による脅威なく活動することができる。また中国向け貨物を不法に拿捕および検査することになる。
もう一つの封鎖線は、中国沿岸に禁止海域を設けることによるものだ。この海域を航行する船舶は破壊されることになる。
この際、船籍の判別や検査などは行われない。この沿岸封鎖を実施するのは、アメリカおよび日本の潜水艦隊となる。

この封鎖が成功するためには、ロシアがこの計画に合意することが必要だ。それは単純なことではない。中国が協力しているほかの小国とは違い、ロシアを政治的圧力または軍事力によって、この封鎖に参加させることは容易ではない。
ロシアは強力な核戦力を有しているからだ。ミルスキ氏は、現在、ロシアが反中国同盟に参加する可能性はユートピア的であることを認めているが、将来的に、ロシアが中国に対して脅威を感じた場合には、在り得ることだとしている。

中国の海洋ルートに対する潜在的脅威を背景に、中国がロシアから新型潜水艦を購入するのは理解できることだ。潜水艦は中国海軍にとって、遠洋封鎖を突破するための主要なツールとなるからだ。そのほか潜水艦によって、アメリカと、その同盟国に対して報復的手段をとることも可能になる。
このような状況を背景に、ロシアと中国の戦略的パートナーシップは特に重要な意味を持ってくる。ロシアと中国を結ぶ輸送能力の拡大は、両国の安全保障を高めるための重要な条件であり、アメリカからのありうべき封鎖に対する信頼できるバリアとなる。
両国の経済貿易関係の拡大には、戦略的要素もあることを忘れてはならない。両国関係が特別な性格を有していることによって、ロシアと中国はアメリカの一極支配から守られているという点もあるのであるのだ。

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朝日新聞社

3月14日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル