トルコのタネル・イルディズ・エネルギー天然自然大臣は、シノプにおける原発建設について、日本、中国、韓国との間で交渉を継続していることを明らかにしている。
昨年末、イスタンブールで開かれたロシアとトルコのエネルギー担当大臣の会談では、ロシアはすでに参加しているアックユ原発のみならず、シノプにおける原発建設交渉にも参加するつもりであることが伝えられている。
当時、トルコ側はそれに対し、すでに申請が済んでいるカナダ、日本、韓国、中国の提案を第一に検討すると応じていた。
イルディズ大臣は4ヶ国の提案をまずは評価しており、その後で声明を出すつもりだ。今年末までには交渉が終わると確信している。と当時述べていた。
しかし交渉は終わらず、カナダは入札への不参加を決めた。その理由は何だろうか。VORロシアの声は政治学者のタラソフ氏に話を伺った。
「或る資料によると交渉が難航しているのは、ロシアがアックユ原発建設の際に提示したような条件を、他の国が提示できていないことによるものだ。
ドゥニア紙の記事によると、トルコ初となるアックユ原発はロシアの支援で建設され、ロシアが200億ドルの財政支援を行うほか、トルコ政府の予算への負担がないこと、原子力技術においてトルコの学生をロシアで教育することなど、トルコにとって多くの有利な点が含まれている。事実上、トルコは原子力発電という新しい経済分野を手にすることとなるのだ」
タラソフ氏のコメントだ。
ロシアには、食事の時には食欲がなくなる、という諺がある。つまり何かを手にすれば、さらにもっと欲しくなる、という意味だ。
トルコでは果たして原発は必要か、という議論には決着がついているようだ。マーシャルフォンドによるブリュッセルフォーラムで演壇に立った、国際エネルギー機関のファチフ・ビロル氏は、トルコに原発が多く建設されれば建設されるほど良いだろうと述べている。
その理由にはいくつかある。まずは成長するトルコ経済が安価な電力を必要としていることだ。ビロル氏によるとトルコの赤字は主に、エネルギーの輸入によるものだということだ。また近い将来には石油、天然ガス、石炭の価格が上昇すると見られており、これはトルコの貿易収支に悪影響を与える。
ビロル氏は、トルコのエネルギー分野において、原発を大きなセクターに育てなくてはならないと指摘している。そうすれば、将来的にエネルギー自給が達成されるというのだ。
今のところアックユ原発については、建設解体契約の最初のものがロシアとトルコの間で調印されている。
3月22日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル
昨年末、イスタンブールで開かれたロシアとトルコのエネルギー担当大臣の会談では、ロシアはすでに参加しているアックユ原発のみならず、シノプにおける原発建設交渉にも参加するつもりであることが伝えられている。
当時、トルコ側はそれに対し、すでに申請が済んでいるカナダ、日本、韓国、中国の提案を第一に検討すると応じていた。
イルディズ大臣は4ヶ国の提案をまずは評価しており、その後で声明を出すつもりだ。今年末までには交渉が終わると確信している。と当時述べていた。
しかし交渉は終わらず、カナダは入札への不参加を決めた。その理由は何だろうか。VORロシアの声は政治学者のタラソフ氏に話を伺った。
「或る資料によると交渉が難航しているのは、ロシアがアックユ原発建設の際に提示したような条件を、他の国が提示できていないことによるものだ。
ドゥニア紙の記事によると、トルコ初となるアックユ原発はロシアの支援で建設され、ロシアが200億ドルの財政支援を行うほか、トルコ政府の予算への負担がないこと、原子力技術においてトルコの学生をロシアで教育することなど、トルコにとって多くの有利な点が含まれている。事実上、トルコは原子力発電という新しい経済分野を手にすることとなるのだ」
タラソフ氏のコメントだ。
ロシアには、食事の時には食欲がなくなる、という諺がある。つまり何かを手にすれば、さらにもっと欲しくなる、という意味だ。
トルコでは果たして原発は必要か、という議論には決着がついているようだ。マーシャルフォンドによるブリュッセルフォーラムで演壇に立った、国際エネルギー機関のファチフ・ビロル氏は、トルコに原発が多く建設されれば建設されるほど良いだろうと述べている。
その理由にはいくつかある。まずは成長するトルコ経済が安価な電力を必要としていることだ。ビロル氏によるとトルコの赤字は主に、エネルギーの輸入によるものだということだ。また近い将来には石油、天然ガス、石炭の価格が上昇すると見られており、これはトルコの貿易収支に悪影響を与える。
ビロル氏は、トルコのエネルギー分野において、原発を大きなセクターに育てなくてはならないと指摘している。そうすれば、将来的にエネルギー自給が達成されるというのだ。
今のところアックユ原発については、建設解体契約の最初のものがロシアとトルコの間で調印されている。
「原発事故報告書」の真実とウソ (文春新書) | |
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3月22日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル