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インターネットは打撃に耐えることができない

2013-03-15 | ラジオ
インターネットは悪質な天才ハッカーの前には無防備だ。2月はじめ、アメリカの大手インターネットリソースに、一連のサイバー攻撃が加えられたことがこのことを裏書している。専門家らによるとサイバー犯罪が、徐々に地政学的な戦いのツールに変貌しつつあるということだ。
最大のソーシャルネットワークであるフェイスブックは、入念なサイバー攻撃にさらされたことを発表しており、一部の専門家らは、この攻撃に中国のハッカーらが関与しているのではないかとしている。

IT専門家のコニョフ氏は次のように指摘している。
「知っているように、中国は世界の偽物の砦となっている。中国からは特定のポータルおよび特定のリソースへの産業スパイ目的、または情報盗難目的での組織されたハッカー攻撃がたびたび行われている。プログラマーやハッカーらの養成が十分に進んでいるのだ」
専門家は、このようにコメントしている。

中国は今日、アメリカにとっての最大の地政学的カウンターウェイトであり、このような行動は現代的グローバル対立構造に沿ったものだと言える。しかしアメリカにはサイバー攻撃を懸念すべき、他の対立勢力も存在する。
情報安全分野の専門家アクセノワさんは、次のように語っている。
「このような攻撃は幅広い波紋を呼びます。というのも非常に有名なサイトに向けられているからだ。これが中国からだということだけをもって、実際に中国が行っているのかは分かりません。サイバー攻撃においては、そのように見せかけることも十分に可能だからだ」
このようにコメントしている。

またアクセノワさんは、現在起こっている出来事はハッカーにとっては、トレーニング以上のものではないとの確信を示している。アクセノワさんによると、真に破壊的なサイバイー攻撃は、これから現れると指摘している。
「近いうちにこのようなシナリオの新しい展開が見られるようになると思う。現在のような匿名攻撃または半匿名性のものではなく、はっきりとした意味を持つ、つまり始まり、終わり、そして具体的な結果というものに代わっていくでしょう。現在起こっているのは、集団演習とも言えるもので、戦略と戦術の訓練であり、何らかの政治的および経済的効果を狙った行動ではないのだ」このようにコメントしている。

専門家らはサイバー犯罪が、今後ますます増加すると確信している。保護手段も新たな形を帯びるようになるだろう。これはインターネットの匿名性をひっくり返したり、国家全体がインターネットにアクセスできなくなるなどの事態に繋がり得ると指摘されている。

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