ルーマニア・ランニングライフ★Romania Running Life★

ダーリンはルーマニア人、マラソンシューズ゛と共に過ごす首都ブカレストでの日々。東欧の神秘ルーマニアを探索中+ラン遠征。

優先座席はどこへ行った?

2008-09-13 | ルーマニア・ブカレストの日常

 
これはどうしたのかな?~ブカレスト市バスの中の広告。優先座席を示すステッカーの上に堂々と貼ってあります。赤ちゃんを抱いた人・杖をついた人、そこまでイラストは見えるのですが・・・。
 
以前は社会主義だったルーマニア、その時代の「人は皆、平等に働き平等に賃金を得る。」との意識から、「人は皆、平等」が強調され、優先座席というものがありませんでした。今でもたいてい我先にバスやトラムに乗り込み、席を見つけた人から座っていきます。
 
近年になってヨーロピアン・スタンダードを取り入れ、新型市バスやトラムに優先座席を設けてあるのはいいことですが、ステッカーからしてこんな風。残念ながら車内で席を譲っている人をあまり見かけたことがありません。たま~に、居ることは居ます。
 


優先座席の表示例、こんな大きなステッカーもあります。
 


車内に直接ペイントしてあるのはトラム。でもこれらの表示、貼ってあるだけ、書いてあるだけ、ではね・・・。

わたしはやっぱり日本人。人を思いやること、年長者を敬うこと、などの儒教思想からの道徳を教わってきたので、車内に杖をついた人が乗ってきたら、席を譲りたくなります。譲らないで自分が座っていると、ばつが悪~いかんじ。降りるときにはステップをくだる手助けをします。「ありがとうね。」といつもちゃんと返事が返ってきます。
 


上の写真、旧型バスの乗車口。かなり急なステップが3段。ちなみに扉が不完全に閉まっていますが、これでバスは走行していきます。点検なし、閉めなおし無し。

でも、ルーマニアにも元気なお年よりは一杯。とてもふくよかな体型の人(=わかりやすく言うとかなり太った人)が多く、ゆっさゆっさと身体を揺らしながらしっかり握り棒につかまって乗車口の急なステップを乗り込む様子は圧巻。

時々ハネのけられそうになることも。こういうパワフルな年配の人には、更なる健康増進のため、車内でも手すりにつかまって立っていただいておきます~!
 


これはおまけの写真、車内で飲食お断り、のステッカー。実のところ余り効果なし。でも、日本でもこれ、必要かも。以前は要らなかったはずなのに、だんだん公共のマナーが守られなくなってきているのは残念なこと。




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