忌避していた安倍首相がやっと 翁長知事と会談しました。もごもごと意見を述べる安倍首相に対して 翁長知事は一歩もひかず 県民を代表して辺野古移転反対を述べました。安倍首相より よほど 政治家らしいなと感じました。官邸は3分間の会談公開だけで 報道陣をシャットアウトしたそうですが 国民に事実を知られるのが怖いだけでなく、役者の器があからさまになるのが怖かったのかもしれませんね。
沖縄のアメリカ軍普天間基地の移設計画を巡って政府と沖縄県の対立が続くなか、安倍総理大臣は17日午後、総理大臣官邸で沖縄県の翁長知事と初めて会談しました。
この中で、安倍総理大臣は「
普天間基地の一日も早い危険性の除去は、われわれも沖縄も思いは同じであろうと考えている。一歩でも二歩でも進めていかなければならないというなかでは、辺野古への移転が唯一の解決策だ。これからも丁寧な説明をさせていただきながら、理解を得るべく努力を進めていきたい」と述べ、普天間基地の危険除去に向けて計画への理解を求めました。そして、安倍総理大臣は「嘉手納基地以南の返還もスタートしており、こうしたアメリカ軍施設の沖縄への返還を順調に進めながら、沖縄の発展に生かしていきたい。沖縄の未来をつくっていくうえでも、国としても一緒に歩みを進めていきたい」と述べ、引き続き、沖縄の基地負担の軽減や振興策の実現に取り組んでいく考えを示しました。
これに対し、翁長知事は「
政府は、普天間基地の県外移設という公約をかなぐり捨てた仲井真前知事が、埋め立てを承認したことを錦の御旗として辺野古移設を進めているが、去年の名護市長選挙、沖縄県知事選挙、衆議院選挙で、辺野古への新基地反対に圧倒的な民意が示された」と述べました。そのうえで、翁長知事は
「「(沖縄は)銃剣とブルドーザーで土地を強制接収された。土地を奪っておきながら、政府は、『老朽化したから。世界一危険だから。沖縄が負担しろ。嫌なら(辺野古以外の)代替案を出せ』と言う。こんな理不尽なことはない」と述べました。また、翁長知事によりますと、翁長知事は会談の中で、「
私は絶対に新基地を造らせない。沖縄県民は移設計画に明確に反対しているということを、アメリカのオバマ大統領に伝えていただきたい」と述べ、計画を撤回するよう求めました。