遠い森 遠い聲 ........語り部・ストーリーテラー lucaのことのは
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発売中の週刊プレーボーイ最新号(12月23日号)は「霞が関のニッポン支配が完了!!」と題する渾身の特集記事を組んでいる。それは特定秘密保護法案や原発再稼動の裏で動く官僚たちの役割を見事に暴いている秀逸な特集記事だ。

 その中でも「猪瀬x徳洲会をハメたのは巨大な既得権益集合体だった!!」という記事は私が言いたいことを見事に書いている。



 その記事のポイントは以下のとおりである。

 徳洲会が公職選挙法違反まがいの資金ばら撒きを長年にわたって日常化していたことは誰でも知っている。公職選挙法違反を選挙から9ヶ月以上もたって手をつけるのは異常だ。選挙違反は地元警察が動くのが通例なのにいきなり検察が動く事も異例だ。検察もただの官僚だ。小物といえども徳田毅は自民党議員だ。この捜査は首相官邸と自民党が認めたから着手できたのだ。



 なぜ徳洲会が狙い撃ちされたのか。

 徳洲会は医療改革を訴え、日本医師会や厚生労働省とことごとくぶつかってきた。潰す機会は今ということだ。しかし医師会や厚生労働省の利害だけでは検察は動かない。そこに登場してきたのが猪瀬知事だ。

 猪瀬知事は、自民党の税制調査会が推進する法人住民税の一部を国税化して地方交付税に充当する案に反対した。これは自民党はおろか国税を所管する財務省、地方交付税を所管する総務省を敵に回してしまった。

 財務省は官僚組織の中の頂点である。その財務省を怒らせたのだ。

 そして安倍首相だ。

 安倍首相はオリンピック招致成功でインフラ整備やカジノ解禁などを追い風にして景気浮揚を図り長期政権を目指している。オリンピックを自分だけの手柄みたいに振る舞う猪瀬知事が邪魔なのだ。

 そして最後は東京進出を悲願とする徳洲会と猪瀬知事の医療法人設立の許認可権の問題がある。日本医師会と厚生労働省は徳洲会の東京進出を阻止すべく徳洲会と猪瀬知事のカネの動きを徹底的に調べ、それを検察に情報提供した。

 しかし徳洲会はほかの大物政治家たちにも金をばら撒いているので捜査を進めれば必然的に自民党に飛び火する。

 当時は衆院選で自民党が勝ったばかりで参院選の勝利も確実視されていたから検察は動けなかった。

 ところが猪瀬知事が税制にいちゃもんをつけて財務省の逆鱗に触れたため風向きが変わった。オリンピックに悪影響が出るのでそれまでは自民党から待ったがかかったが、オリンピック招致が成功しおまけに猪瀬知事の言動が目立つようになったから、これで官邸がゴーサインを出したというわけだ。

 新聞やテレビは安倍政権に従属しているからこのような事は一切書かない。我々は常に真実の目を持ち、体制側の情報操作に騙されないようにしなければいけない。

 以上が週刊プレーボーイの記事のポイントだ。

 世の中はこのシナリオどおりに動いている。

 猪瀬問題の報道がこれでもかこれでもかと毎日繰り返されている。自民党と官僚の思惑通りだ。この国の自民党と官僚による支配は国民が考えているよりはるかに強大で巧妙であるということだ。それを打ち砕く事が、国民の戦いの本丸であるのに国民はそれに気づかない。私がいまの日本はほとんど絶望的だと考える理由がここにある。



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