上側ボールレースは、意外とダメージを受けていないようだったが・・・
下側は、打痕だけでなくサビまで発生していた。
これでは、動きが渋いのもしかたがないだろう。
まずは、冷凍庫でヒエヒエになっていた新しいボールレースを打ち込む。
せっかく一緒にヒエヒエになってもらっていたんだから、ホイールベアリングも打ち込んだ。
ハブ側をヒートガンで温めたので、軽い力で打ち込める。
灯油浸けにしてあったアウターチューブも綺麗になったので、各部品を準備してみた。
特に問題もなくフロント周りが組み上がった ように思えたんだが・・・
なんとなく左側フォークの動きが渋かった。(組み立て時に気が付いてたけど)
インナーチューブの角度によって多少の差があったので、なんとなく原因はわかっていた。
まぁ、取付時にインナーチューブの角度に気をつければ問題はないと思っていたんだが・・・
やっぱり気になる箇所を放置しておくことはできない。
って言うか、見て見ぬ振りはできないので・・・
原因は・・・
アウターチューブにフロントフェンダーを取り付ける際、メイカー指定より長いボルトを使っていたから。
アウターチューブに溶接してあるスタッドボスは、「底がない」。(穴が貫通している)
これは指定長のボルトを締めこんだところなんだけど、これでも底付きしている。
もちろん、フロントフェンダーとワッシャの厚みが加わるので、底付きはしなくなる。
この子には、12ミリのボルトが使われていた。
12ミリだと、こんなに出っ張ることになる。
アウターチューブの内側を触ってみると、微妙に隆起しているのがわかる。
完全に修正するのは困難なので、ある程度まで研磨して組み上げたんだが、微妙に気に入らない。
結局、もう一度分解して、出っ張った箇所を研磨することにした。
ある程度までヤスリで削り、仕上げとしてジェットモグラ君に活躍してもらう。
これこれ!
おかげでスムーズに動作するようになってくれた。
まぁ、組み上げる前に、もう少し真剣に確認していれば、二度手間にならなくて済んだのかもしれないけどね。
やはり、気になるところは完全に処理しないとダメだってことだ。
これで本当に組み上がった!
やはり新品は綺麗だ! <当たり前だけど・・・
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