相変わらずオイルポンプと戯れている・・・
事の発端は、オーバーホール済みオイルポンプの購入相談だった。
現在使用しているスタータプレート付きのタイプから、スタータプレートなしに変更したいとのこと。
スタータープレート付きはエア抜き作業が楽だけど、オイルシールの劣化でオイル漏れが発生する可能性がある。
この機会に、スタータプレートなしの後期仕様への変更を検討されていた。
確かに、エア抜きなんて、そう頻繁に行う作業ではない。
んで、手持ちのオイルポンプをオーバーホールして発送させていただいた。
ところが!
受け取ったオイルポンプが、取り付けられなかったそうだ。
調べてみると、ミニトレ系エンジンには、2種類のウォームギアが存在していた。
恥ずかしい話だ・・・
オイルポンプが大好きなんて偉そうなこと言っておきながら、こんなこと知らなかったんだもん。
ご迷惑をおかけしてしまい、申し訳ありませんでした。
さて・・・こうなると、エンジン全開で解析作業が始まる!
手持ちのオイルポンプをかき集めたり・・・
手持ちのエンジンからオイルポンプを剥ぎ取ってきたり・・・
パーツリストで部品を比較したり・・・
あっという間に、ミニトレ系エンジンのオイルポンプリストが完成した!
適応車種、刻印、ドライギア歯数、ドリブンギア歯数、ウォームギア減速比・・・などなど
ミニトレ系は、2種類の減速比が存在していた。
使われているギアに85丁と62丁と、不思議なくらいの差がある。
ところが、GRの場合はずっと同じみたいだ。
これって、4速と5速に関係しているんだろうか?
今となってはヤマハさんに聞いても答えはもらえないだろうなぁ
お客さんには、少しお待ちいただくことになってしまったが、かなりのデータが集まった気がする。
このタイミングで、ミニトレ系だけではなく、ツイン系までを含めた一覧表を作成するつもり。
これで、今までよりほんの少しだけ、オイルポンプ君と仲良くなれる気がする。
ちなみに、結論を出す前に、スタータプレート付きのオイルポンプは準備しておいた。
もちろん、オーナーさんの車両にマッチングする、スタータプレートなし仕様も準備を開始!