知命堂日記   ~  人間五十年、下天のうちをくらぶれば、夢幻のごとくなり ~ 2005.9.11

いつ死んでもおかしくない年のころ。
夢も希望もなく、やっと生きてます。
今を夢幻と思って、ただひたすらに…

自己変革の必要性

2007-01-28 09:19:47 | Weblog
価値観の相対性に応じて、絶対的な価値が変化していないのにも関わらず
評価は変わっていくものです。

米自動車大手フォード・モーターが25日発表した2006年12月期決算は、
純利益が127億ドル(約1兆5300億円)の赤字で、2001年12月期以来、5年ぶりに赤字に転落したそうです。
赤字幅は、1992年(73億8500万ドル)を上回り、創業から103年間で最悪となりました。

かつて、当研究会の答練でもなぜフォードがGMに抜かれていったのかについて取り上げました。
画一的なT型フォードにのみ固守した結果、価値観の多様化に耐えることができなかった。逆に、多様なチャンネルを擁して様々な自動車を供給していたGMがトップにたったのでした。
それは、ニーズに対応して時代時代の価値に迎合したと言うことです。
しかし、よくよく考えれば、自動車という輸送用機器という絶対評価では、同じ物だったのです。

ビッグ3と呼ばれる米自動車メーカー大手3社では、GMが1992年12月期に235億ドルの赤字決算をしており、これ以来の規模となる。フォードの巨額赤字は、日本勢に押される米国勢の苦境を象徴するとともに、フォード傘下のマツダの経営戦略にも影響を及ぼす可能性があるそうです。

一人勝ちのようなトヨタもハイブリッド車の価値が失われてしまえば、ビッグ3と同じ運命をたどります。

もし、環境という評価軸が強まれば、次は、燃料電池車でしょう。
その時は、ハイブリッド車の価値は喪失するのです。

………

価値観とは絶対ではありません。
時代の流れの本質を見極めながら、他人が考えそうもない視点を提案できればよいと思います。
ただ単に「おっしゃるとおりです」といっていても他人は認めてくれません。

「現状に安住してはいけない。」

それが時代の流れの本質です。

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