知命堂日記   ~  人間五十年、下天のうちをくらぶれば、夢幻のごとくなり ~ 2005.9.11

いつ死んでもおかしくない年のころ。
夢も希望もなく、やっと生きてます。
今を夢幻と思って、ただひたすらに…

スペル星人と人権問題

2007-01-04 14:57:49 | Weblog
スペル星人と聞いて反応する人は、いわゆる怪獣マニア(またはオタク)の人といえるでしょう。
いわゆる永久欠番といわれる第12話「遊星から愛を込めて」といわれる作品なんですが、この冬休み中、インターネットでスペル星人を見る機会(作品全編を見たわけではない)がありましたので、感想を少々…。
作品自体に差別的な流れはないようですが、スペル星人の風体は問題があるように感じます。
制作者側は、差別の問題意識を持つことなく被爆問題を提起しようとしたと思います。ただ、それは、客観的なデータを根拠として制作したはずですから、スペル星人の風体は相応の事実に基づいた可能性があります。
非常に遠回しな言い方ですが…。
スペル星人に関する抗議は、放送開始後、数年を経て起きています。
おそらく、制作者側は、抗議を想定していたはずです。
ですから、はじめから抗議を受ける可能性を十分に予測していたからこそ、永久欠番という扱いでソフトランディングさせたと考えられます。
一部の論調では、抗議をした団体の過剰な反応だとか、新聞が大きく取り上げすぎたとか、某雑誌が「被爆星人」と紹介しなければ問題はなかったとか、主張されることがあります。
私の個人的な意見としては、過剰な反応ではなく、関係者であればごく当然の反応だと思います。
制作者が永久欠番として封印したことは正しい選択であり、今後も同じ扱いをするべきであると思います。


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