8 倍の双眼鏡を口径別に比べてみました。手近にある Leica Ultravid 8x20(以下 L20 )、賞月観星 Pleasing HR 8x25 WP(以下 P25 )、Zeiss Victory 8x32 FL(以下 Z32 )の 3 本です。
外観から言いますと、L20 が圧倒的にコンパクトですね。重さと太さは違いますが、全体感としては P25 と Z32 は携行性の点では大きな差がない印象を持ちました。
見え味です。先ず昼の景色。
夏の陽光燦々の景色では大差ないです。コントラストで P25 が若干負けていますか。殆ど差はないですね。
暗い景色では、当たり前ですが口径の差は歴然で Z32 > P25 > L20と明確です。L20 もこれだけならよく見えてるように感じますが、比べるとダメですね。差としては Z32 と P25 の方が小さいです。価格差を考えると P25 は偉いです。ただ、眼鏡使用のため、太陽が斜め横に位置したときなど接眼側から光が入ることがありますが、その反射に P25 は弱いです。条件を同じにするべき室内で天井の電灯でも実験しましたが、同様の結果です。これは残念。
天体、いきましょう。木星の衛星。昨夕の位置から考えて 2 個は見えそうですが、L20 は 2 つめが微妙です。P25 と Z32 は 2 個とも楽に見えています。立待月なのでクレーターを観るには不向きですが、ベランダに両肘をついて観られるので良いこともあります。何れも色収差の補正は優秀です。中心部の解像度では P25 が稍々負けていますか。木星の衛星と逆転(集光力の問題?)。天頂付近なので取っ替え引っ替え観るのはキツいのですが、お気に入りの β Cyg から α Vul を経て Cr 399 に流すと、月明りの下でも口径差通りですね(笑)
総評として、P25 は優れた双眼鏡です。双眼鏡は絶対に一個しか持たないと云う方がいれば真っ先にお薦めする機材です。25mm の威力は大きく 20mm よりも天体での差が大きいので、これ一本で日中から薄暮の景色、鳥、天体と一通り楽しく見えて、重さが 32mmクラスの 2 / 3 以下( 200g 軽い)ですから気軽に使えますので。
一方で、お値段が Z32 ÷ 16 = L20 ÷ 7 = P25 なので、抜群の Value for Money であることを確信しつつ、敢えて苦言を呈します。
ツァイスのコンパクト・タイプのような片持ちの想定から通常型になったことから、32mm クラスと大差なく携行時に嵩張ること。
次も携行時の問題で、ストラップを附けるとケースのジッパーを閉められない。しかも本体に対して小さ過ぎる。(大きさはスペックを調べれば解るので)このケースが最大の問題かもしれません。
最後は趣味の問題ですが、鏡筒両サイドの凹みと縦のライン群は(滑り難くする配慮とは思いますが、このサイズなら大した効果がないし)廉っぼい。
画像は SONY a7 II + AME で撮りました。
外観から言いますと、L20 が圧倒的にコンパクトですね。重さと太さは違いますが、全体感としては P25 と Z32 は携行性の点では大きな差がない印象を持ちました。
見え味です。先ず昼の景色。
夏の陽光燦々の景色では大差ないです。コントラストで P25 が若干負けていますか。殆ど差はないですね。
暗い景色では、当たり前ですが口径の差は歴然で Z32 > P25 > L20と明確です。L20 もこれだけならよく見えてるように感じますが、比べるとダメですね。差としては Z32 と P25 の方が小さいです。価格差を考えると P25 は偉いです。ただ、眼鏡使用のため、太陽が斜め横に位置したときなど接眼側から光が入ることがありますが、その反射に P25 は弱いです。条件を同じにするべき室内で天井の電灯でも実験しましたが、同様の結果です。これは残念。
天体、いきましょう。木星の衛星。昨夕の位置から考えて 2 個は見えそうですが、L20 は 2 つめが微妙です。P25 と Z32 は 2 個とも楽に見えています。立待月なのでクレーターを観るには不向きですが、ベランダに両肘をついて観られるので良いこともあります。何れも色収差の補正は優秀です。中心部の解像度では P25 が稍々負けていますか。木星の衛星と逆転(集光力の問題?)。天頂付近なので取っ替え引っ替え観るのはキツいのですが、お気に入りの β Cyg から α Vul を経て Cr 399 に流すと、月明りの下でも口径差通りですね(笑)
総評として、P25 は優れた双眼鏡です。双眼鏡は絶対に一個しか持たないと云う方がいれば真っ先にお薦めする機材です。25mm の威力は大きく 20mm よりも天体での差が大きいので、これ一本で日中から薄暮の景色、鳥、天体と一通り楽しく見えて、重さが 32mmクラスの 2 / 3 以下( 200g 軽い)ですから気軽に使えますので。
一方で、お値段が Z32 ÷ 16 = L20 ÷ 7 = P25 なので、抜群の Value for Money であることを確信しつつ、敢えて苦言を呈します。
ツァイスのコンパクト・タイプのような片持ちの想定から通常型になったことから、32mm クラスと大差なく携行時に嵩張ること。
次も携行時の問題で、ストラップを附けるとケースのジッパーを閉められない。しかも本体に対して小さ過ぎる。(大きさはスペックを調べれば解るので)このケースが最大の問題かもしれません。
最後は趣味の問題ですが、鏡筒両サイドの凹みと縦のライン群は(滑り難くする配慮とは思いますが、このサイズなら大した効果がないし)廉っぼい。
画像は SONY a7 II + AME で撮りました。