Leikon's Photo Diary

写真とカメラなどに係わる独り言

Swarovski CL Curio 7x21 Impressions 1

2021年11月23日 19時20分12秒 | 双眼鏡 関連
Swarovski CL Curio 7x21 Orange(以下、CL )を入手して 5 日経過しました。まだ短い期間なものの Leica Ultravid 8x20 Dove Blue(以下、Uv )との比較レビューを書きます(画像は 18 日記載分でご高覧ください)。調べてみたら Uv の実売価格も(値上がりして、だと思うのですが、今や) CL と変わらない 6 桁なのですね。

明るさ。Uv を導入した時、既に所有していた Trinovid 8x20 と見比べて Uv の圧倒的な明るさに驚いた記憶があります。同じスペックとは思えず 8x25 と思ったほどです。しかし、今回 CL が Uv に圧倒的な差をつけています。明るさ(瞳径の二乗)は 9:6.25 ですからスペック通りかもしれませんが。家内も、CL が断然明るくて見やすい、と言います(覗き易さは、瞳径が大きいことも影響していると思います)。
明るさが違い過ぎる所為もあり、抜けの良さも大差ありで、CL の方が彩度が上に見えます。
色収差は、満月で比較して互角。
立体感。これは双眼鏡で重要なファクターです。スペック的には(倍率の高い)Uv が有利な筈ですが、CL が勝ります。
周辺像の歪み(どちらも糸巻型)も大差なし。そうそう、CL では NL Pure にあるような「魚眼レンズ効果」はなく自然です。
恒星像の鋭さは CL が若干上かもとは思いますが、大差なし。周辺は 70%くらいから崩れ出しますが、これは同じ。倍率の低いスペック通りで、実視界も良像範囲も CL が広いです。

こう書いてくると CL の圧勝に思えますが、どっこいそんなに単純ではありません。やはり 8 倍は 7 倍より細部がよく分かりますので、中心部の(双眼鏡は基本的に中心で対象物を見ますから!)解像力という点では Uv が上に思えます。例えば、月面のクレータは Uv が見やすいです。地上風景でも CL で気付かない細部に Uv で気付くことが多いです(逆のことも勿論ありますが)。
バードウォッチングでの判別のしやすさでも、陽の当っているところでは倍率の高い Uv が、暗い場所では明るい CL がそれぞれ優っていて、優劣の判断は難しいです。
また、スターウォッチングでも、藤沢の明るい空では、倍率の高い Uv の方が背景の夜空が暗くなるので寧ろ有利です。ほぼ同じ程度に見えますが、優劣を着ければ Uv が上です。もっとも( 40mm クラスを持っているのに)20mm クラスでスターウォッチングもないですけど(笑)

なお、この手の小型双眼鏡で重要な最短合焦距離でも、CL は公称 2.5m に対し 2.3m で Uv は 1.8m に対し 1.7m なので、美術館等では Uv が有利です。もっとも、美術館だけが目的なら 50cm 迄寄れる GOTO GT-M 5x15 単眼鏡を持っていきますね。
因みに、ピントリングはスムーズで、復た双方とも合わせやすいですが、無限遠から最短まで、CL は 2 1/8 回転ほど Uv は 1 3/4 回転ほどと差は少ないです。使い勝手でいえば、優劣はありません。持ちやすさも格納も。強いて言えば、接眼キャップが CL は格納しないと付けられませんが、Uv は別々なので格納しなくても付けられます。でも、通常は格納するときだけ使いますし、1 個だから早くて、2 個だから面倒ということもありません(なら、書くなよ!)。

現時点の総合評価は、 1 台だけ持つなら Uv が汎用性があると思います。
(不幸にして!?)何台も持っているので、コンパクト・タイプ向きに限った使い方では、明るさ、抜け、立体感に勝る CL の方が見ていて楽しいので、好みでしょうか。CL の最大の欠点は、使用説明書に日本語表記がないこと(イラストがあれば十分!?)かも、と思えるほど(爆)

とは言え、コンパクト・タイプの最重要用途は歌舞伎見物ですから、歌舞伎座で比べてから最終判断をします。なので Impressions 1 です(笑)

なお、明るさ、抜け、立体感、解像力ほか総ての点で(最短合焦距離のみ Uv が 8cm ほど短いですけど)、NL Pure 8x42 は格が違います。口径が 2 倍で、お値段は 4 倍ですから、圧倒的な差がないと困りますけどね(笑)

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