Leikon's Photo Diary

写真とカメラなどに係わる独り言

二月大歌舞伎 第二部

2021年02月14日 19時04分04秒 | 歌舞伎
今日は歌舞伎座に「二月大歌舞伎 第二部」に芝居見物に。お目当ては当然「ニザタマ」です。
 

 

先ずは「於染久松色読販」。今回、付け加えられた「柳島妙見」はゴチャゴチャしていましたねぇ。続いて「莨屋」で、玉三郎丈が出ると締まります。そして、仁左衛門丈が花道からの出。この出の場面から凄み味が違いますね。早桶から久太を蹴り出してからの見得の数々、色気もあって、何とも悪の華でしょう。そして「瓦町油屋」で、玉三郎丈のお六が悪婆らしく格好良い。更に仁左衛門の喜兵衛が登場し、凄味が効いてます。この二人、流石です。この後の権十郎の山家屋清兵衛、彦三郎の油屋太郎七以下がつまらない。渡辺保さんも「この場も歌舞伎らしくなく、この後半総崩れになって芝居のテンポが狂い、お六と喜兵衛が手持無沙汰に見えてしまう。」とお書きでしたが、その通り。お六と喜兵衛が帰る処まで、緊張感が続かないです。

次の「神田祭」。これは南北の毒を消す清涼剤。「待ってました」の声が掛からず、二人と奴達だけの出演で、寂しいといえば寂しいです。が、その分、二人を堪能できました。花道から引き上げるところ、照れた後に観客にお辞儀をするその姿に会場割れんばかりの拍手でした。正に「ご両人!」という感じ。当代一の名コンビです。良いものを見物できました。


お供は、いつものセットに Super WideBino 36 を追加しました。が、IFであることもですが、2 倍程度では歌舞伎には変化が無くてダメですね。恒星だと暗い星が見えるというメリットがありますけど、やはり用途次第。

そうそう、 従来 1 階でも観客のほぼ居なかった花道裏や右端ブロックもかなり席が埋まり、人気の高さが窺えました。


【 本日の演目 】

四世鶴屋南北 作
渥美清太郎 改訂
一、於染久松色読販(おそめひさまつうきなのよみうり)
土手のお六
鬼門の喜兵衛
土手のお六  玉三郎(同左)
山家屋清兵衛 権十郎(錦之助)
髪結亀吉   中村福之助(坂東亀蔵)
丁稚長太   寺嶋眞秀
庵崎久作   吉之丞(橘三郎)
油屋太郎七  彦三郎(同左)
鬼門の喜兵衛 仁左衛門(同左)
なお、( )内は 2018年3月(2日連続)公演の配役。

二、神田祭(かんだまつり)
鳶頭  仁左衛門(同左、菊五郎)
芸者  玉三郎(同左、時蔵)
なお、( )内は 2018年3月(2日連続)、2015 年 2 月公演の配役。