Leikon's Photo Diary

写真とカメラなどに係わる独り言

教養としての・・

2018年11月22日 23時11分55秒 | 日記など
哲学を筆頭に世界史や音楽などなど大流行の「教養としての」という本のジャンルがあります。不肖 Leikon、葡萄酒が苦手であります。古いほど大抵美味しいウィスキーと違い、当たり年とか難し過ぎますから。元々、空間的な拡がりもスコットランドとは比較になりませんし。
でも、影響されやすい私としては、酒好きだし、この際ウィスキー程度にワインを勉強しようと思い立ち、「ビジネスエリート」には程遠いけれども、評判になっている渡辺順子 著『教養としてのワイン』を有隣堂で買ったわけです。

で、「はじめに」から読み始めると、いきなりゴールドマン・サックスだの韓国のビジネスマンだのと私の読む気を殺ぐ挿話があり、徐々に盛り下がるなか決定的でしたのは「ワインは他のお酒と違い、人と人をつなぐ不思議な力をもっているのです。」の件り。僅か 8 頁で敢えなく私は挫折しました。私の拙い人生でも、ワイン以外のお酒で人と人をつなぐ経験を何度もしております。
僭越乍ら、この渡辺順子さんはワイン以外のお酒への畏敬の念が足りないと思わざるを得ません。「教養」とあるからには、著者はワインの専門知識は当然としてお酒一般についても勿論のこと、先ず教養人であって欲しかったです。そして教養人とは、何事にも謙虚で、真面目に物事に対する人と私は信じておりますので、こういう人に「教養」を語って欲しくないです。と云うことで、1,700円強をドブに捨てました。