Leikon's Photo Diary

写真とカメラなどに係わる独り言

秀山祭九月大歌舞伎 2017

2017年09月02日 23時58分00秒 | 歌舞伎
誤認衆の H 口怪鳥のご厚意で、歌舞伎座に芝居見物。「秀山祭九月大歌舞伎」夜の部に参りました。お目当ては播磨屋さんの「逆櫓」の樋口兼光です。
 

先ずは「逆櫓」、2015 年 8 月に拝見したときは、夫婦で寝落ちしましたが、今回は確り拝見。吉右衛門さんが流石に上手いですし、歌六の権四郎が良いので、飽きさせません。孫を失った悲しみ・怒りから武士の親となって気の持ちようが変っていく処など、流石ですね。脇も今回の方が重厚ですし、面白い芝居でした。

続いて「再桜遇清水」。脚本の吉右衛門さん自身が TV 番組で筋はあってないようなもの、とお話でしたが、そんな感じ。場面場面は面白いのですが、六浦庵室の場の清玄(せいげん)が人を殺める処も如何にも唐突ですし。最後は、清玄(きよはる)の名刀で清玄(せいげん)が成仏した方が終息感が出たように思いますし(素人考えですけど)。
歌舞伎座で 2 時間以上の演目を見たにしては満足感に欠けました。


【本日の演目:夜の部】
一、「ひらかな盛衰記(ひらがなせいすいき)」から逆櫓
船頭松右衛門実は樋口次郎兼光をホストの吉右衛門(当時 橋之助、現 芝翫)、漁師権四郎を歌六(彌十郎)。お筆を 雀右衛門(扇雀)、女房およしを東蔵(児太郎)で、左團次(勘九郎)の畠山重忠など。( )内は 2015 年 8 月の配役。

二、再桜遇清水(さいかいざくらみそめのきよみず)
桜にまよふ破戒清玄
新清水花見の場
雪の下桂庵宿の場
六浦庵室の場
清水法師清玄(せいげん)/奴浪平を染五郎、桜姫を雀右衛門。錦之助の千葉之助清玄(きよはる)、魁春の山路、歌昇の奴磯平で、妙寿を米吉、妙喜を児太郎、荏柄平太胤長を桂三など。


偶々、見掛けた「楽屋裏」です。