Leikon's Photo Diary

写真とカメラなどに係わる独り言

二月大歌舞伎

2016年02月06日 23時58分00秒 | 歌舞伎
本日も誤認衆の H 口怪鳥のご厚意で、歌舞伎座に芝居見物。夜の部です。お目当ては播磨屋さんの「籠釣瓶花街酔醒(かごつるべさとのえいざめ)」、そしてその相方:八ツ橋の菊之助。
 
とまぁ、花道西の舞台近くの席で大迫力です。

先ずは、「ひらかな盛衰記」源太勘當から。平家物語の名場面「宇治川の先陣争い」に係るお話しですね。孝太郎の千鳥は情感が出ていないですねぇ。秀太郎は母親の愛情を上手く演じていたと思います。なお、不覚にも(?)前半部分で居眠りしました。

続いて、お目当ての「籠釣瓶花街酔醒」。2 時間弱の大作。流石に播磨屋さん。見染の腑抜け、縁切りの愛想づかしでの哀愁を秘めた大人の対応、最後の「籠釣瓶は、よく斬れるなあ」の決め台詞の不気味さ。この処、歌舞伎じゃなくて時代劇と感じることの多い播磨屋さんですが、素晴らしいです。それから、贔屓の所為もありますが、菊之助の八ツ橋。縁切りの場で九重との掛け合いで、きっぱり感よりもう少し申し訳ない感じが出れば尚良いと思いますが、花魁道中も(玉三郎丈と比べなければ)良かったと思います。又五郎の治六も良い味でしたし、役がイイとはいえ九重の梅枝も頑張っていました。ちょっと残念なのが、菊五郎が菊之助の間夫には見えません(染五郎などの方が似合うのでは)。後は、釣鐘権八の彌十郎も悪さが出ていない。とはいえ、吉右衛門さんと菊之助さんで歌舞伎の醍醐味を堪能しました。

最後の舞踊「小ふじ此兵衛 浜松風恋歌」は大ご馳走の後のデザートにしても・・・時蔵の小ふじ、熱演だったのは光っていました。

因みに今日のお供は、Zeiss 4x12 でした。



【本日の演目:夜の部】
「ひらかな盛衰記」源太勘當
梶原源太景季を梅玉、腰元千鳥を孝太郎で、秀太郎の母延寿など。

「籠釣瓶花街酔醒」
吉右衛門の佐野次郎左衛門、菊之助の兵庫屋八ツ橋、菊五郎の繁山栄之丞で、下男治六が又五郎、九重が梅枝、釣鐘権八が彌十郎など。

「小ふじ此兵衛 浜松風恋歌」
海女小ふじを時蔵、船頭此兵衛を松緑。