Leikon's Photo Diary

写真とカメラなどに係わる独り言

十二月大歌舞伎

2015年12月05日 18時53分39秒 | 歌舞伎
本日は、誤認衆の H 口怪鳥のご厚意で、歌舞伎座に芝居見物。昼の部です。お目当ては玉三郎丈の傾城薄墨。七之助の八重垣姫も楽しみです。


先ず「十種香」ですが、メンバーは若手中心でフレッシュです。七之助、演技はまずまずでしょうが、声が掠れてイマイチ。風邪でしょうか。松也の勝頼、児太郎の濡衣には精進を期待。

続いて、木下順二・原作の「赤い陣羽織」。歌舞伎座で見ることもない芝居。中車のお代官の大袈裟な演技、客席乱入もファンサービスと云うより、おふざけが過ぎるように思えてしまいます(勘三郎と比べた私が悪い!?)。

そして、メインの「重戀雪関扉(つもるこいゆきのせきのと)」
松緑の関守関兵衛の酔っ払い振り、大伴黒主に変わってからの凄み、なかなかと思います。七之助の小野小町姫と松也の良峯少将宗貞は情感に欠ける気がするのは仕方ないでしょうか。やはり、玉三郎丈が出てくると舞台が締まります。演出も受け持っている所為かもしれないけどキレがないと家内は話しておりましたが、私には十分でした。と、言いますか、松緑と玉三郎になって歌舞伎座に来た気分になれました。最後にめでたい焼きもゲットしましたし(笑)


【本日の演目:昼の部】
「本朝廿四孝 十種香」
七之助の八重垣姫、松也の武田勝頼、児太郎の腰元濡衣とフレッシュなメンバーが中心。

「赤い陣羽織」
中車のお代官、吉弥の奥方、門之助のおやじ、児太郎の女房など。

「重戀雪関扉」
松緑の関守関兵衛実は大伴黒主、七之助の小野小町姫、松也の良峯少将宗貞。玉三郎が傾城墨染実は小町桜の精。


本年は浪人中の 7 月は見ませんでしたが、昼・夜連続なんてときもありましたので、11 日 延べ 13 部を見物しました。ご馳走さま。