Leikon's Photo Diary

写真とカメラなどに係わる独り言

中古カメラ屋の歩き方(前編)

2005年09月20日 21時55分18秒 | 写真・カメラ
拙Blogの読者の方から、中古カメラ屋に行きたけれど余りに遠し、じゃなくて、どうも入り辛いので…とか、入った後にどうすれば良いのか…とか、メールを戴きました。入らない方が幸せかも、と思いつつ、僅か7年の拙い経験を『中古カメラ屋の歩き方』として纏めてみました。今日・明日の2回に分けて掲載してみましょう。
なお、本記事は、後編で、日比谷線云々の部分で店名を出しているケースを除き、特定の中古カメラ屋をモデルにしたものではありませんので、ご諒承ください。

先ずは、前編の理論(?)編。

1. 中古カメラ屋での買い方・ポリシー
・ 程度の良いものをリーズナブルな価格で欲しい人、殊に、不幸にして自分の欲しいものが珍しいものであった人は、カメラ屋を良く選定する必要がある(程度の良いものでも、金に糸目を付けずに買える人は、有名店に漫然と行っても良い。でも、「上客」という名の「スウィーパー」になっていないか?)。
・ 一方で、兎に角廉く買いたい人は、自分の眼を信じて、委託品の多く並ぶお店に行けば良い(骨董の世界では本物を沢山見ることが大事と言われているが、カメラも同じだと思う。本物を沢山見ているか?本物なんて関係なし、写真が撮れれば良い、という人は、OHをしっかりすれば、本物に拘る必要は無いのだろうが…)。
・ 本稿は、オリジナルのカメラをリーズナブルな価格で買って写真を撮りたい(飾っておきたい、ではない)、と云う私自身のスタンスが前提になっている点を理解しておいて欲しい。以前に、未使用でも通じるほどに美麗なDIIを買って、傷付けたら後世に申し訳ないと怖くなって、フィルム1本通しただけで手放した経緯がある。それほどの「貧乏性」であると同時に、使わないカメラは要らないのが、私である。言うまでも無いが、小遣いの捻出に苦労しているから、使わない美品を置いておく余裕が無いのである。

2. 中古カメラ屋の掟
 ①大原則
・ 値切らない(但し、値切りを前提に値付けしている様な不心得のカメラ屋もあるらしい。付き合うべきか、良く考えよう。勿論、値切る時のスリルに効用を見出す人達も知っているから、そういうタイプの人には良い店なのだろう)。
・ 早い者勝ち(電話での受付にも応じてくれるかな?)。
・ ヌルい質問(例:このM4のブラックペイントって、オリジナルですか?)をしない。真面目な質問(例:これって、以前見たのと何処其処がこういう風に違うと思いますが、オリジナルのバリエーションですか?)はOk。この種の真面目な質問に答えない(答えられない!?)カメラ屋とのお付合いは良く考えよう。
・ 店主及び他の客が営業時間内に店内で飲酒していたとしても、その店の流儀であり且つ店主の知見・商品に文句がないのなら、不問に付す度量が必要。
 ②原則
・ 取り置きのキャンセルは、ご法度(→お出入り禁止)
・ 支払いは速やかに(一部の店では、「常連度」が増すと、「サラ特(=サラリーマン特約)」といわれる分割払いを許容してくれる。頭金を入れて品物を受け取り、次のボーナスや月給で完済することである。更に、常連度が増すと「通い帳」による「つけ」が利くことがあるらしい。盆・暮れに屋敷に取りに参れ、って感じだが、平成の世なので自分で払いに来るようである。なお、「通い帳」待遇になるには、億円単位の取引実績が必要とも囁かれているが、定かではない。但し、そう云う取引額だろうと思える人が存在することを知らない訳ではない)。
・ 買ったモノを直ぐ売らない(この「直ぐ」の定義が難しい)。売る方からすれば、良いと思って仕入れたものであり、末永く使って欲しいと売っている。それを、3ヶ月やそこらで売りに来られては…また、買う方からしても、撮影対象・光の状態を考えると春夏秋冬を共に過ごしてレンズの評価をしてあげるべきと思う(と、言いながら、3ヶ月やそこらで何度も売った経験があるので、こんなことは言えた義理ではない)。

この記事へのコメント
1. Posted by エンドウ 2005年10月02日 18:02
日比谷の某店で良くお会いします。中古カメラ屋の歩き方、とても楽しく読ませて頂きました!
2. Posted by Leikon 2005年10月02日 18:19
エンドウさんにも読んで戴けるとは・・・嬉しいですけど、汗顔の至りです。今後とも、宜しくお願いします。
コメント
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