FHR が鳥見に必須であるように、UTAs は星見に必須!
なお、これだけで見ていますと、難点はやはり天頂近辺を見るときで、大して高くない鼻乍らも、顔がポールに干渉します(加えて、手持ちの三脚では高さが足りずに中腰になって辛いです)。三脚の附属品を買うしかないか。。。
SWAROVASKI NL Pure 8x42 を ひと月余り使ってみた、その使い勝手、の感想です。
鏡筒で、横に長い楕円状に少し括れている箇所が、ちょうど手にスッポリと嵌って持ちやすいです。円に囚われない発想の勝利でしょうか。FHR と相俟って、ブレ難さ、安定感は抜群!
アイカップの長さ調整は 6 段階ですかね。職人魂かもしれませんが、細か過ぎ(笑)
対物キャップはブラブラして弱そうですが、使い勝手は悪くはありません。接眼キャップは、大抵のブランドがストラップ 2 本に通せるようになっていますが、2 本とも通したら見難いだろ!と思いますけどね。毎度のことで片方だけ通しました。未だ硬い所為かキツキツで着脱に手間取りますが、外す時だけの問題なので良しとします。
ピントリングは滑らかです。まぁ、このクラスなら当然ですかね。視度補正も問題なし。最短合焦距離は公称 2m に対し私の眼では 193cm でした。
ストラップは長さの調整がしやすいですし、肩当の部分が独特の形状をしてい首から肩に上手く当たり、柔らかい素材とも相俟って頸が疲れにくいです。よく考えられた優れもの。サードパーティ(従来は Artisan and Artist をよく使っていました)は使わず、純正を使った方が良い、珍しい例(爆) お蔭で Dialyt 7x42 より 40g 重い 840g(本当は FHR 附なので 860g )ですが、逆に軽く感じます。
ケースは大きいので FHR 附きで楽に収まります。これの肩当ては並み。恐らく(四半世紀前なら間違いなく!)ですが、英国など欧州の Birdwatcher は双眼鏡をずっと首からぶら下げていて、ケースに容れるものと言えばサンドイッチかクッキー程度でしょうから、この肩当てで十分な筈です(笑)
結論:接眼キャップ以外、問題なし!
Swarovski NL Pure 8x42 で日中の景色を見ていて気になったのが、周辺で像が圧縮(?)されていること。圧縮の意味が伝わりにくいかと思いますので、極端に言いますと、魚眼レンズのように中央が大きくなっていると思ってください。木々などをパンしても気付きませんでしたが、ちょうど視野に収まるくらいの遠い立方体の建物をパンした時に、中心に「せり出す」ような動きが眼に入り、気付きました。まぁ、この「魚眼現象」があっても、(中心で見る)鳥も(視野内で像が平坦で整っていることから)星も、実害はないと思います。
漸くここ数日は月を見られました。木星の月(衛星)は見ていたのですが、灯台下暗し(笑)
月の明縁でよくわかる色収差はセンターで見る限り皆無と言って良いでしょう。月を周辺に置くと色収差は分かりますが、これは仕方ないです。色収差がないので、半月過ぎの明暗境界線あたりのクレータがクッキリ見えます。しかも今の季節だと上弦の月は高度が低いので、ベランダに両肘を置いてしっかりホールドできますし。
また、昨日は夕方まで小雨混じりでしたが、夜に入って急速に晴れて 21 時過ぎにお誂え向きの高度でベランダに両肘をついて見た処、アルビレオの分離に何とか成功しました。
なお、Zeiss Dialyt 7x42、Victory 8x32 FL および Kowa BDII 6.5x32 を嫁に出しました。新しいオーナーに可愛がられることを祈念しています。