8月5日(日本時間6日午前8時)、リオデジャネイロオリンピックが開幕する。
南アメリカ大陸でオリンピックが開催されるのは初めてで、意義のある大会である。
しかしながら、聞こえてくるのは、治安の悪さやインフラ整備の遅れ、ジカ熱などの健康問題で、史上最悪の五輪などと言われている。
地下鉄は4日前に開通し、インフラの整備はギリギリ間に合いそうだが、ビーチバレー会場は今も建設作業中らしい。
選手村では「壁から水が出てきた」、「トイレの排水かとも思えるほど濁った汚水が出てきた」など衛生状態が問題になった。
衛生問題といえば、大量のゴミが海面を覆い尽くしているグアナバラ湾の映像もショッキングだった。
グアナバラ湾は「巨大なトイレ」と揶揄されているらしい。
リオデジャネイロは世界でも有数の観光地だが、人口の23%が貧民街で暮らしている。
貧民街では下水処理施設が整備されていないため、汚水がそのままグアナバラ湾に流れ込むという。
ここは、セーリングやトライアスロン、水泳のオープンウオーターが実施される会場である。
こんな不衛生な海に入って大丈夫なのだろうか。
普通ならオリンピック景気に沸くはずが、ブラジル経済はこの2年で急速に悪化した。
ブラジル経済の原動力は豊富な鉱物資源である。
それが、中国の景気減速で輸出量が減ったばかりでなく、資源価格の低迷も景気後退に拍車をかけた。
経済はマイナス成長を記録し、過去100年で最悪の不景気だという。
諸問題を解決できないままオリンピック開幕を迎えることになったのは、ひとえに財政難のためらしい。
ともかく、開幕である。
2年前のサッカーブラジルワールドカップのときも、同じ様なことが報じられていたが、開催中は特に大きな問題もなかった。
今回も、案外、普通に終わるのかもしれない。
気になる日本チームの目標は金メダル14個だそうである。
開会式の前に、サッカー男子の予選リーグが始まった。
日本は、予選リーググループBの初戦でナイジェリアと対戦し、4対5で敗れた。
ナイジェリアは、思うように飛行機の手配ができず、試合のおよそ6時間前に現地に到着したばかりだった。
そんな相手に5点も取られるのだから、情けなくて言葉も出ない。
メキシコ大会以来のメダルを狙うとか言っていたが、とうてい無理だ。
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