薬局の待合室に、週刊朝日の4/5号が置いてあった。
2013年東大・京大合格者ランキングの特集号で、「まだやっていたのか」という印象だ。
昔のようにあまり話題にならないのは、いつも上位が決まっているからだろう。
今年も、開成、灘、麻布の私立高と筑波大駒場の国立高が首位を争う結果だった。
関心は、かつての王者・日比谷高とそのライバル・西高の順位である。
多くの名門都立高が姿を消す中で、ともに20位以内に入っていた。まだ、昔の栄光に思い入れがあるのかもしれない。
我が母校・両国高もベスト10の常連だったが、今年の合格者数はわずかに5名、119位だった。歴史を伝えた古い校舎も今はなく、すっかり様変わりしてしまった。
昔は、都立高に合格するだけで親孝行だと言われた。学費が安いからだ。それが名門校ともなれば、それだけで親は鼻高々だった。
そんな都立高の凋落は、1967年に導入された学校群制度が原因である。
学生の質の低下に教師がやる気をなくした。
当時の進学名門校では、受験対策の補習授業が頻繁に行われていた。公立だから特別な優遇手当などはなく、教師の手弁当で開催されていたのである。都立高の凋落は、こうした補習授業が次々に縮小・廃止されたことが大きい。
この教育改革の過ちは、学力の平均化を目的にし、学力の向上を考えていなかったことである。
ゆとり教育でも同じ過ちを繰り返した。
日教組を排除しないかぎり、教育の立て直しは容易ではない。
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