5連勝で桜花賞を制したソダシが抜けた1番人気になった。世界的にも珍しい白毛のG1馬で、注目度も高かった。先行集団の好位置につけ、落ち着いたレースぶりだったが、残り2ハロンでいっぱいになり、馬群に沈んだ。8着の大敗だった。血統的には中距離馬だが、胴が短く首が太い短距離馬の体型をしており、距離の壁があったのかもしれない。勝ったのは3番人気のユーバーレーベンだった。
ソダシの父は芦毛のクロフネ、ユーバーレーベンの父も芦毛のゴールドシップである。日本の芦毛血統というとグレイソヴリン系だが、調べてみると、クロフネもゴールドシップのグレイソヴリンの血をひいていなかった。一時代を築いたグレイソヴリン系だったが、今活躍している種牡馬はジャングルポケットぐらいしかいない。そのジャングルポケットも3月に死んでしまった。今年のオークスはグレイソヴリン系の終焉を見ているような気がした。
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