香嵐渓のバス停は足助八幡宮の前にある。
巨木に覆われた厳かな神社で、このあたりだけは他と雰囲気が異なる。
香嵐渓の喧騒もここには関係なく、境内にはほとんど人がいなかった。
とても風格がある大鳥居は寛政12年(1800年)の創建。
この大鳥居をくぐると、左が足助八幡宮、右が足助神社と書かれた看板が目にとまった。
足助神社というのは、足助八幡宮の摂末社というわけではないらしい。
祭神は14世紀にこの地を治めていた足助重範で、明治35年創建の無格社だということである。
足助八幡宮の本殿は文政元年(1466年)に建立されたもので、国の重要文化財である。
拝殿の裏手にあるらしく、見過ごしてしまった。
見過ごしたといえば、大鳥居の横にある鐘楼も同様だ。
明治元年(1868年)の神仏分離までは境内に神宮寺があり、鐘楼はその名残だという。
事前によく調べておくべきだった。
お参りを済ませた後、隣りにある社務所の受付に行った。
お守りを販売している小さな窓口で、御朱印の件を告げると、ここで承ると言われた。
店番の若い職員がその場で書くらしい。
御朱印帳もお願いすると、出てきたのは文房具屋で売っているような味気ない代物だった。
しかし、頂戴した御朱印はなかなか立派な出来栄えだった。
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