家の改築で、解体工事と外溝工事は工務店の請負範囲外である。
自分で工事業者を探さなければならない。
とはいえ、馴染みの工事業者がいるはずもないので、工務店が紹介してくれた。
紹介してくれた外溝工事業者は、横浜のSという小さな有限会社だった。
最初の見積書から妙な感じだった。
家の周囲をコンクリート敷きにする提案だが、入口から玄関までは土のままなのである。
これでは、玄関の中はいつでも泥だらけだ。
すべてコンクリートを敷くように指示し、あわせて境界フェンスの一部を目隠しフェンスにすることも指示した。
すると、二度目の見積もりには、目隠しフェンスしか入っていなかった。
お隣と地続きになった3次元の俯瞰図まで用意していたのだから、ケアレスミスとも言えない。
要するに、「言われたことしかやらない」、「言われたこともよく理解していない」ということなのだろう。
その後のやりとりでも、細かく不備を指摘することになった。
工事期間は約2週間だが、そこでもトラブルが発生した。
一番大きな問題は、入口から玄関までのステンシルクリートが白く変色していたことである。
「これは、コンクリートの白華現象で、薬剤と除去できる」と説明を受けた。
確かに、目立たなくはなったものの、まだら模様が残ってしまった。
引っ越しの日程も迫っていたので、これで検収してしまった。
不具合は他にもあったのである。
敷地の端にスリットを作り、雨水はそこに流し込み仕様だった。
ところが、雨が降ってみると、水は流れず、ところどころ、水たまりができてしまう。
水を流して検証しなかったことは明白である。
怒りを通り越して呆れてしまった。
見積もりには細かく条件が書かれていた。
「仕様変更は再見積り」、「見積金額の有効期間は3か月」、「半金を前受金として支払う」など。
作業請負における当然のガードであるが、自分たちの瑕疵責任については何も記載していない。
契約時にもっと突っ込むべきだった。
今となってはしょうがない。
時期をみて、信頼できる業者に水たまり対策をしてもらうしかない。
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