徒然なるままに 

BGMはモダンジャズ、暇つぶしの自分史

愛煙家受難の時代

2014年05月15日 | まち歩き

2009年4月1日、JR東日本は首都圏駅を全面禁煙にし、ホームの灰皿を一斉撤去した。
茅ヶ崎駅は、これよりも随分前に撤去されていたように思う。
しかたがないので、北口を利用している愛煙家は、歩道橋の上の喫煙スペースを利用する。
屋根がないため、雨が降ると、屋根のある通路のところに避難して煙草をふかす。
一般の通行者にとっては迷惑この上ない。
そもそも愛煙家というのは人の迷惑などあまり考えない人種なのだ。
そんなことを考えるくらいなら、公衆の面前で煙草など吸わない。
かく言う自分もかつてはその一人だった。
1日60本吸うチェーンスモーカーで、電車から降りたら真っ先にここに直行し、雨が降ろうが雪が降ろうが、最低2本は吸わないと家路につけなかった。


健康に悪いのは重々承知している。
禁煙を試みたのも一度や二度ではない。
しかし、意思が弱くて、どうしてもやめられなかった。
それが、健康診断で肺気腫の兆候があると知らされ、状況が一変した。
死んだ父が肺気腫だった。
その苦しさ、辛さは目の当たりにしている。
「あんな姿にはなりたくない」という恐怖心で煙草が吸えなくなった。
恐怖は最高の禁煙薬である。
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かつて、たむろしていた喫煙スペースは半年前に撤去されていた。
やはり、一般の通行者の迷惑になるということだ。
「喫煙区域の枠外で...」と書いてあるから、雨の日のことを言っているのかもしれない。
新しい場所は歩道橋の橋脚の下である。
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人目につかないところに追いやられたような印象だ。
悪者扱いのようでもあるが、案外、雨が凌げて歓迎されているかもしれない。


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コメント
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