読書日記 嘉壽家堂 アネックス

読んだ本の感想を中心に、ひごろ思っていることをあれこれと綴っています。

あしたのジョー <作>高森朝雄<画>ちばてつや

2006-08-10 23:09:51 | 読んだ
-けんか屋ジョー、ドヤ街に登場!編-

いつかまとめて読んでみたいと思っていた「あしたのジョー」が、軽装版でコンビにで売られていた。ちょっと迷ったが、月2回発行ということで、全巻そろえてみようか、と思い購入。

高校時代まで「マンガ」はご法度だった。
それは誰かに言われたわけではなく、時分でそう思い込んでいたのである。
で、高校卒業後半年位して「少年マガジン」と「少年チャンピオン」を買って読んでいた。

そのころに「あしたのジョー」が最終回を迎えた、と思う。
で、その当時若者みんながジョーの死を悼んだ、という話があるが、マガジンを購入していた私は「あしたのジョー」は完全無視であった。

その後、時々気になって、全巻をそろえてみよう、と思ったことがある、がしなかった。
その理由は、結末がわかっている、しかも悲しい最後であること。だと思う。

それに、高森朝雄(梶原一騎)の作風が「しつこい」。特に主人公に対する試練が「むごい」と思うくらいしつこい。そしてこの「あしたのジョー」はそれが激しい。
全巻を確かに読んでいないからはっきりしないのだが、たとえば「巨人の星」の星飛雄馬は、試練を乗りこえたときつかの間ではあるが「世界を制した」感があるのに比較してジョーはつかの間でも栄光に包まれている時期がないのではないか。

そんなこんなで、読むのに「ためらい」があったのだが、今回は「イヤだなあ」とおもったら途中でやめられことができる、とおもって買ったのである。

原作はそうだなのだが、ちばてつや、は大好きな漫画家なので、そのへんが救いになってくれればいいと思うのだが・・・

梶原一騎の伝記みたいなものに、梶原とちばてつやのあいだで「火花が散る」ようなことがあったらしい、ということが書いてあった。
今回読んでみて、ギャグとシリアスな部分でギクシャクしているなあと思う部分がある。
しかし、このギャグのような部分があるから、救われる、と思うのだが・・・

それにしても丹下段平は強烈なキャラである。ある意味この人が主人公でもある。

とりあえず第2巻も買うつもりである。

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