読書日記 嘉壽家堂 アネックス

読んだ本の感想を中心に、ひごろ思っていることをあれこれと綴っています。

雨ン中の、らくだ 立川志らく 新潮文庫 

2012-06-14 22:59:03 | 読んだ
著者の「立川志らく」はあの立川談志の弟子である。

本書は、志らくの自伝のようであり自伝の形を借りた談志伝であり、更に落語論でもある。

文庫本の帯
<正面>

不世出の鬼才 立川談志と その魂を受け継ぐ 愛弟子の25年

とあり、
裏側には

「志らくは俺と同じ価値観を持っています。弟子でありながら同志です」
立川志らく真打披露パーティでの立川談志の口上

とある。

私は、落語好きである。
好きであるが、そうめったに寄席に行ける環境にないし、CDやDVDで聞くわけでもない。
そこに落語があれば聞くという態度である。
つまりそれほど通ではない。でも、好き。

さて、志らくは談志に愛された弟子である。
この本を読んでいるとそう思う。
何故、愛されたのか、というと、談志と価値観を共有できたから、と志らくは言います。
そう言い切るところが、志らくのすごさだと思う。

さて、私は立川談志の落語はすごいと思うのであるが、それほど好きではない。
なんというか、立川談志の落語は「どうだすごいだろう!」というのがすごくあるからだ。

「そういうところがいいんだ」
という人たちも多い。

立川談志は、立川流の家元であり、更に教祖であるのではないか、というのが私の印象である。その教祖的なところがもう一つのめり込めないところだと思う。

でも、志らくは立川談志にのめり込んだ。
のめり込んでどうなったのか。
或いは、どうのめり込んでいったのか。
それは本書を読むとよくわかる。

師匠大好き、落語大好き。というのが志らくの言いたいことだと思う。

そんなに談志の落語ってすごいのか、ちょっとCDかDVDで確認をしたくなった。


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