吉田拓郎の新しいアルバムである。
ウィキペディアによれば
拓郎が自ら厳選した、日常や就寝前に聴いているという自らのプレイリスト27曲からなる「思い入れのある作品」「もう一度聴いて欲しい歌」など、拓郎が愛した曲ばかりを収録
しているとのこと。
Disc01には14曲
Disc02には13曲
で、合計27曲。中には聴いたことのない曲もある。
そして、Disc03は特別付録で「Tからの贈り物」未発表のデモテープ全15曲が収められている。
ここにも聴いたことのない曲がある。
私は、中学3年生の時に吉田拓郎を聴いて以来のファンである。
今に至るまで、途中、聴かなくなった時期があるため、知らない曲もある。
言い訳させてもらえば、我々が若いころに聞いた歌が、というか、歌手やミュージシャンたちは消えていくものだと思っていたし、自分自身も若いころの歌など捨ててしまうだろう、と思っていたからである。
ところが、いつまでたっても、消えないではないか。
吉田拓郎、井上陽水、かぐや姫(南こうせつ、伊勢正三)・・・・
そして自分自身も歌い続けている。
我々が20代、30代に見ていた「年寄り」の年代になったが、全然違う「年寄り」になっている。
近頃は、そんなことを思っている。
そして、吉田拓郎が、新しいアルバムを出した。
『ふりかえろうか』と言っているような気がする。
今回のアルバムには
拓郎自ら書き下ろした全曲の楽曲解説『必読!書き下ろしライナーノーツ』
が、入っている。
まだ、曲は全部聴いていないが、ライナーノーツは読んだ。
拓郎は、作詞もする、作曲もする、歌う、演奏する。
本当に「音楽」が好きなのだなあ、と改めて思った。
そして「音楽」によって、自らを表現している。
ライナーノーツをくくりながら、ゆっくりアルバムを聴いてみよう。
そして、私はどうやって自分を表現したらいいのか、還暦を超えてしまったが、考えてみたい。