読書日記 嘉壽家堂 アネックス

読んだ本の感想を中心に、ひごろ思っていることをあれこれと綴っています。

京都から愛をこめて 西村京太郎 オール読物2010.5月号~11月号連載

2011-03-07 22:30:13 | 読んだ
まとめて読むほうがわかりやすいだろうと言うことで、放っておいたものをやっと読むことが出来た。

西村京太郎の「十津川警部シリーズ」である。

この物語のあらすじを紹介しようにもなんだかよくわからないものなのである。
読み終わったあと
「なんだこれ?」
と呆然としてしまった。

で、とりあえず物語を振り返ってみる。

久しぶりの休日に十津川はテレビを見ていた。
番組はホンモノかニセモノかという番組で、そこに登場したのは「小野篁(おのたかむら)」の予言書である。

その予言は
「今から1200年後に新たな都から悪鬼があらわれて京都で悪行を働く」
というものであった。

勿論「ニセモノ」と断定されたのであったのだが、テレビ放映から1週間後、十津川の元にその予言書の持ち主である高田が現れ、予言書を売ってくれた男・横山が火事で焼死したが事故ではなく殺人だから捜査してくれと告げる。
証拠に乏しいのでその捜査はできないと断ると、高田は予言書を置いていった。

そして、京都では不可解な殺人事件が発生する。
その事件を知ったとき十津川は高田の元を訪れるが、高田は夫婦で行方不明になっていた。

いよいよ事件か!

と思うのだが、実は横山の死や、高田の行方、或いは京都で起きた殺人事件はその後伸展しないし、ネタバレであるが、解決もしない。

で、物語はどうなっていくかというと、京都に悪鬼が現れるのではないかということから、安部晴明の子孫と小野篁の子孫が京都市長の呼びかけに応じて、鬼退治の準備を進める。

そして、本当に平将門の怨念を背負ったその子孫達が京都を襲うのである。
それを最後には小野篁の子孫が退治する。

これって、どう思います?

確かに面白いことは面白いのだが、最初の伏線というか事件はなんだったのか?
なぜ、京都の事件に十津川と亀井が関わるのか?

そんな多くの何故は読み終わっても解決しない。
なんだか釈然としないのである。

とはいうものの、最後の最後まで「どうなるの?どうなるの?」で面白いことは面白い。

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