読書日記 嘉壽家堂 アネックス

読んだ本の感想を中心に、ひごろ思っていることをあれこれと綴っています。

タックス・シェルター 幸田真音 週刊朝日連載 12月30号最終回

2005-12-24 22:25:11 | 読んだ
先週号まで読んで「これからどうなるんだろうか?」とすごく期待していたのである。
で、今週号で「アレアレ」という具合に終わってしまった。
しかも「こう終わるか?!」という終わり方。

物語は、證券会社のワンマン社長から秘密の資産を託された主人公深田が、社長の急死後にその資産を運用することに苦慮するものである。
そこに絡むのが、母とも慕う社長夫人、そしてかつて憧れた社長の娘とその夫。
また、副主人公格で国税局につとめる女性査察官。

深田は、その当時信頼していた板東という出入りの業者に隠していた資産の運用を任せ、成功し莫大な利益を上げる。
しかしその利益は決して表に出せないものだけに、暗闇のような部分で主人公と板東は争う。

一方、社長の娘の夫も「まぐれ」のような投機で会社に大きな利益をもたらし、深田は複雑な心境。
更に、證券会社に査察に入っていた査察官の宮野と深田は偶然な出会いから、お互い憎らしからぬ感情を抱くようになる。

そして・・・深田がなにか不純な利益を得ているらしいことに宮野は気づき、板東は深田にさらなる(5億円)の小切手を請求する。
これから、深田は板東との関係をどうするのか?宮野とはハッピーエンドになるんだろうか?
私的に考えて、これらの解決は非常に難しいが、作者には何らかの秘策があるんだろうか?

これが先週まで。
そして最終回で、これらをうまく解決できただろうか・・・

そういえば、小学館の文庫で幸田真音の「代行返上」がでていた。読んでみよう。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする