読書日記 嘉壽家堂 アネックス

読んだ本の感想を中心に、ひごろ思っていることをあれこれと綴っています。

美味んぼ93 マグロのすごさ 雁屋哲+花咲アキラ 小学館

2005-12-04 11:07:35 | 読んだ
もはや、読むほうだけでなく作り手側も「惰性」ではないかと思うくらい、長く続いている漫画である。

こちらとしては、最初の頃のワクワク感はすでになく、今度は何?というかんじで読んでいる。しかし、いったん読み始めれば、いわゆる「美味んぼワールド」に入り込むわけで・・・この辺が、作り手側(原作者、漫画家、編集者、出版社)と長年の読者との、よく言えば「暗黙の了解」悪く言えば「馴れ合い」なんだろうと思う。つまりはその世界に入って「安心」してしまう。

さて、今回は、①イカの調味料、②かなり恥ずかしい食べ物自慢 ③マグロのすごさ(前、中、後編)、④”男子”と”餃子”の味付けは?、⑤お稲荷さんの気持ち、⑥卵と芸の固め方、⑦”熱”の使い方、であった。

結論を申し上げれば、⑤お稲荷さんの気持ち、が良かった。それと⑦”熱”の使い方、は「ヘエー!」と私の無知を知らされました。

近頃の美味んぼで取り上げられるものは、まあ一生食べることもないものが多くてそのあたりがなんだかガッカリするわけで、そういう意味では「⑤お稲荷さんの気持ち」はなんとなく食べられそうで・・・物語の筋はいつものパターンであるが、若干「不思議」というか「ホラー」が入っていて、いわゆる「佳作」だと思います。

今の美味んぼに期待することは、いつどういう形で「最終回」を迎えるのか?
ということです。
コメント (2)
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