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尾形修一の紫陽花(あじさい)通信

教員免許更新制に反対して2011年3月、都立高教員を退職。教育や政治、映画や本を中心に思うことを発信していきます。

「旧統一教会」と「有識者」の関係も追求するべきだ

2022年09月20日 22時36分39秒 | 政治
 エリザベス女王の国葬に当たって、イギリスと国交を持つ国の中でシリアベネズエラアフガニスタンミャンマーロシアベラルーシ招待されなかったという話である。日本政府はまさかミャンマー軍事政権を招待していないだろうな。かつて昭和天皇の「大喪の礼」で軍事政権のミャンマーを招待した過去がある。軍事政権に通じている有力者がいるから、日本政府はそのぐらいやりかねないと思う。そういうことも追求しておかないといけない。

 さて、本来「安倍国葬」には是非とも出席すべきだと思う人物がいる。それは誰かと言えば、ロシアのプーチン大統領である。しかし、さすがに日本政府もロシアとベラルーシは招待しないという方針だという。しかし、プーチンこそは安倍氏の遺影に向かって「欺して申し訳なかった」と詫びるべきだ。「北方領土を返す気もないのに、日本の経済協力だけ得ようと、返す素振りだけしていて済まなかった」と言うべきである。もっとも安倍氏の方も「ウラジーミル、お互い様だからいいんだよ。こっちも返ってこないと判っていて、長期政権のために国民を欺していたんだから」と言うかもしれないが。

 欠席者は時々報告があるけど、政治家以外の出席者は誰なんだろうか。政府や首相個人の様々な審議会、懇談会などの委員を務めた「有識者」は、当然「招待枠」に入っているんじゃないかと思う。何しろ6千人規模ということだから、各界から相当呼ばないといけない。ところで、そういう「有識者」にも様々いるけれど、何が「有識」なんだか知ったかぶりを振りかざす「無知識人」も多い。今自民党の国会議員には、一応「旧統一教会との関わりを「点検」している(ことになっている)。それは大切だが、同時に僕は「旧統一教会系諸団体」と密接な関係を持ってきた有力文化人も追求するべきではないかと思う。

 もちろん、それらの人々は「公職」には就いていない(人が多い)。だが、安倍政権(というか、21世紀の自民党政権)は、「私的諮問機関」などというものを作って、そこに「御用文化人」を押し込んで、政権に都合の良い方針を答申させるというやり方を多用してきた。そういう時に出てくる名前は大体決まっている。五輪組織委の「みなし公務員」じゃないけど、そういう「有識者」はただの一般人ではない。名前も知らなかった自民党若手議員なんかより、ずっと国家的に重大な役割を果たしてきた。

 旧統一教会と一体化している「国際勝共連合」系の新聞「世界日報」の「世日クラブ」で講演をしたような人物はやはり関係があるとするべきだろう。世界日報の取材を受けただけでも、関係があったと言われている。それを思えば、世界日報社で講演をするのは「重大な関係」である。検索すると櫻井よしこ氏の講演チラシが出て来る。「日本よ、勁き国となれ」という講演は、「世日クラブ30周年記念」だと出ている。もう10年も前だから、このクラブは40年も続いている。講演会の様子を合わせて掲載しておく。
 
 八木秀次氏も講演をしているが、そのことは「自民党、LGBT問題で八木秀次氏の意見を聞く会」(2022.8.1)で紹介しておいた。八木氏は「新しい歴史教科書をつくる会」「日本教育再生機構」とずっと安倍晋三氏とともに活動してきた。教科書問題に関わりを持っていた自分としては、この20数年関心を持たざるを得なかった人物である。第2次安倍内閣では「教育再生実行会議」の委員に指名された。旧統一教会と親密な「有識者」が現実の教育行政に影響を与えてきたのである。
 
 その他、中西輝政西岡力島田洋一、そして例の小川榮太郎などの名前も出て来るようである。マスコミは旧統一教会系メディアと深い関係を持っていた人物を調査して公表するべきだ。そしてそれらの人物は、今後政府の審議会委員などには任命しないという方針を打ち出すべきである。自民党も各議員が関係を持たないというだけでなく、関係の深かった「有識者」を党内の会議には招かないようにするべきだ。「統一教会」問題は、自民党の偏った家族政策の背後にカルト宗教組織の影響力があったらしいという問題なのである。今こそ、「文化人」と「旧統一教会」の関係を追求しなければならない。
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