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尾形修一の紫陽花(あじさい)通信

教員免許更新制に反対して2011年3月、都立高教員を退職。教育や政治、映画や本を中心に思うことを発信していきます。

つつじが岡公園(館林)に満開のツツジを見に行く

2025年04月25日 21時53分18秒 | 東京関東散歩

 館林(群馬県)のある国名勝「つつじが岡公園」(名勝としての指定は「躑躅ヶ岡」)に行ってきた。館林は父母の墓がある町で、「つつじが岡」も今まで行ったことはある。中学時代に学校の遠足で行ったはず。(父が東武鉄道に勤めていたので、臨時列車を出すのに尽力したらしく、10年ぐらい前の同窓会で元担任の先生から感謝された。自分は全く記憶なし。)また結婚当初に夫婦で見に行ったらしいんだけど、これも全く覚えてなくて、ここの有名なツツジをちゃんと見たいと数年前から思っていた。

   

 今日はたまたま曇天で、少し涼しいぐらい。昔ゴールデンウィークに東北道を走ってたら、館林インターで降りる車が埼玉県まで連なっていて驚いたことがある。これからの連休はさぞ混むと思われるが、人生で一度は見て良い場所だろう。まさに今が真っ盛りで、今日は天気もあって人が多すぎず、目に深紅とピンク、そして点々と白が一挙に見えてきて見事。ツツジは各地に名所があって、東京でも根津神社など知られた場所が多いが、やはりここを見ると「日本一」だと思う。まず見事に撮れた4枚を掲載。

   

 入口から両側に店が広がっていて、そこを通り過ぎると一挙にツツジが目に飛び込んでくる。なかなか凄いと思ったんだけど、最初に載せた写真はちょっと上がって全景を見るような感じで撮ったもの。とにかく周囲全部がツツジなんだから見事だが、広角で撮影すると空が大きくなりすぎる。また「日本遺産」の「里沼」に指定された「城沼」(じょうぬま)が近くにあり、つつじ祭り期間は船も出てるが、この沼の方が大きく見えすぎてしまう。城沼の向こう岸にうちの寺があるが写真だと見えにくい。

   

 赤いツツジもいいけど、白いツツジも目に映える。場内はほぼ赤の氾濫だが、ところどころに白いツツジがあるのが良いのである。花は早咲きも遅咲きもあるから、もう盛りを過ぎたものもある。だから赤は様々なヴァリエーションがあるが、白はまさに今が見頃だった。ところで、ここは昔からツツジの名所で、江戸時代も榊原家から秋元家までの大名に保護されてきたという。特に園内の最古木は樹齢800年とされる「匂当内侍(こうとうのないし)遺愛のツツジ」である(上記3,4枚目)。で「匂当内侍」って誰だ?南北朝時代に後醍醐天皇から新田義貞に「恩賞として与えられた女性」だと出ているが、どうも伝説上の人物らしい。

   (旧秋元別邸)

 館林城はほぼ残ってないのだが、江戸時代にはけっこう重大な城だった。何しろ5代将軍になる前の徳川綱吉が25万石で封ぜられたことがあるぐらい。最後の大名だった秋元氏が明治末期に建てた別邸が「旧秋元別邸」である。ここは「つつじが岡第二公園」になっている。まあ、ツツジ的にはそれほどでもなく花菖蒲の方が見事らしい。つつじが岡公園から歩いても10分ぐらい。車だと尾曳神社前駐車場に停めると信号真ん前。ここまで来る人は少ないみたいだが、是非こっちも来てみるべきだろう。

   

 旧秋元別邸の隣が「田山花袋記念文学館」で、その隣に「向井千秋記念子ども科学館」がある。どっちも寄らなかったが、館林は田山花袋(明治時代の「自然主義」で名高い作家)と向井千秋(日本人初の女性宇宙飛行士)の故郷なのである。上の画像の最後が田山花袋像で、3枚目は田山花袋生家。その前が「旧上毛モスリン事務所」である。田山花袋記念文学館から道を隔てて真ん前にある。なかなか趣のある洋館だった。館林には他に分福茶釜で名高い「茂林寺」や群馬県立美術館がある。茂林寺(もりんじ)は行ったことがないので行こうかと思ったが、早く帰りたくなってきて寄らずに帰ることにした。

 ツツジ満開期間は630円。東武線館林駅からシャトルバスあり。車だと館林インターから10分ほどだが、休みの日は駐車場がいっぱいで遠くの市営無料駐車場に案内されるかもしれない。まあ縁ある町だから、少し宣伝。ちなみに夕方のニュースで、「ツツジ」を漢字で書くとどれ?とクイズがあった。「髑髏」「躊躇」「蝋燭」「躑躅」から正解はどれか? 読めない人は自分で調べてください。


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