大友家臣吉弘嘉兵衛陣所跡

昨日、別府市へ行く用がありましたので大友義統（よしむね/宗麟の嫡子）の重臣吉弘嘉兵衛統幸（よしひろかへえむねゆき）陣所跡を訪ねました。嘉兵衛は旧主大友義統が慶長の役において敵前逃亡したため太閤秀吉に豊後国の領土を没収された後じっと大友家の再興を待ち望んでいた。石田三成が兵を挙げようとしたとき大友義統は三成側についた毛利輝元の誘い（領土を元のように与えるので自軍に付く様）に乗り西軍に組した。大友家の重臣吉弘嘉兵衛は徳川側に付くように進言したが当主義統は聞き入れず豊臣家から軍資金と兵器を与えられ大阪から船で別府へ帰還した。旧藩主の帰還を聞いた旧大友家の家臣達は続々とお家再興のために馳せ参じた。大友軍は国東半島にある徳川方の城（細川忠興の支城杵築城）を攻めた。黒田如水軍は豊前中津から出兵し石垣原にて大友軍と合戦となった。吉弘嘉兵衛は心ならずも義統に従い大活躍したが黒田軍の重臣井上九郎右衛門と一騎打ちの戦いをしたがあえなく石垣原の露と消えた。その陣所跡がここ立石の杉の井ホテルへ上る坂道の途中にある。また、その人徳が慕われ吉弘神社となって石垣原合戦場跡に建立されている。