黒田二十四騎・小河伝右衛門信章

2008-01-20 19:12:36 | Weblog
小河伝右衛門は播州姫路小川生。兄は如水の旧城主小寺家の家老であったが失領し黒田家に仕える。数々の戦で高名を挙げ、豊前入国後は五千石を賜る。朝鮮陣では小西行長軍の窮地を救い秀吉から一万石を拝領するも帰国途中で無念のうちに没した。本日をもってめでたく黒田二十四騎の武将たちの紹介が終わった。並み居る戦国武将の中でも黒田二十四騎は特に抜きん出ていた様が良く分る。それぞれが素晴らしい才能を持って黒田如水という稀代の智将の下に参集し、数々の戦場をその命と領分を守るために精一杯駆け巡ったのだ。今の世と違って戦国の代は負けたら即、死を意味する。いわば首取り合戦とでも言おうか。凄まじい人生観の中で武士としての矜持をもって生きていった武士(もののふ)たちの生涯は眞にドラマチックで神々しくさえある。彼等は黒田二十四騎として燦然と歴史上にその名を残してもらったのはこの上ない僥倖といえるであろう。また、黒田藩にはそれ以外にも勇者は綺羅星のごとく居た。志半ばで空しく戦場の露と散って行った武士たち、そしてその家臣や家族たちの様々な運命にも思いを馳せるとき、落涙頬伝うを拭うことあたわず。密かに瞑目しその霊魂の安らかならんことを祈念するばかりである。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 黒田二十四騎・益田与助正親 | トップ | 黒田二十五騎・黒田長政 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事