チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

東京から逃げる

2013年01月18日 11時07分32秒 | 日記
ある人が
「ナカタニさん東京は放射能がかなりふっていてやばいですよ」
だからその方は安全な場所に移住をしたという
秋櫻舎が入っているビルの中でも
何人かが移住した

放射能は確かに怖い
しかし東京に住んでいるひとより
もっと放射能が身近な人も大勢いる

更に言えば
中国からの黄砂だって逃げようがない
ここ東京でも風によって黄色い砂塵が押し寄せてくる
白い洗濯物が黄色になることすらある

そして更に更に
あの3.11の日から一週間東京にも放射能が雨あられと降ってきた
都会の中の汚れた空気もさんざんすっている

もう私は怪物だ
何がこようと影響は受けない体になっているように思う
たとえ受けたっていづれは
「どうせ死ぬんだもの」
と思う
それだったらいま息をしている間
自分の楽しいことそして其れが社会のためになっていることを確認しながら
しっかり生きていきたいと思う

日本という國を選び生まれてきたのだもの
日本がつぶれないように真剣に生きていたい
東京の此の新宿に住むことを選択したのだもの
東京を愛し新宿を好きになって生きていきたい

チャコちゃん先生はドコニも逃げない
此の地に落ち着いて暮らす
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

初仕事

2013年01月17日 11時20分49秒 | 日記
1月14日の初仕事は雪でキャンセルになったけど
今日の仕事は快晴の日に行われる
新しく「日本文化を語る」という講座が
今日から毎月一回一年間続く

日本文化を語るという大それたテーマーは
人文学者や思想家歴史家が本来なさるべき子とかもしれないけど
チャコちゃん先生は「きもの」を通して日本文化を学んだことが
あまりにも多岐にわたっている
語り出したら夜を徹したいくらいだ

きものは
歴史
哲学
思想
芸術
天文学
占術
人文
経済
農業
つまり人が暮らしていく上での様々要因が全て詰まっている
そして其れは人生の師とも言えそうな要素がある

こう言うことは日本中のお母さんが躾として身につけていたものであもあるわけだ
きものに教わったことを独り占めするのではなく
伝えていきたいと思ってお話会を増やしていこうと思う
其れによって日本人として誇りを持ってくれればこんなに嬉しいことはない

最近はとみの日本人としての資質が問われているので
本来の日本人を考えてみたいとも思う
しかしそれにしても
きものってものはスゴイモンだぜ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

風邪は引いた方が良い

2013年01月16日 13時02分51秒 | 日記
風は引いた方が良いと思う
その対処の仕方がモンダイダ
チャコちゃん先生は風邪を引いた瞬間が分かる
背筋がきゅーんと冷たくなる

鼻水や咳が止めどなく出てくるが
全部そのままにしておく
「出すものを出す」
つまり「デトックス」と捉える

風邪は万病の元なので万病が咳や熱鼻水で出てしまう
有り難いことではないか

風邪の原因は疲れだ
体が「つかれたよーー」と信号をともしている
だからすぐ休む
時間があれば七時だろうが八時だろうがとにかく寝床に着く

そうすれば次の日はスッキリ
ここ何十年も風邪で寝込んだことはないエッヘンだ
もちろん咳止めとか熱冷ましなどの薬は「絶対」に飲まない

これには苦い経験がある
20年ばかりお正月成人式の日に関西で25分のインタビューをしていた
そのとき風邪を引き咳が出てその咳を止めるために売薬を飲んだ
更にお正月休み少しほっこりするので咳が出るようになり
その咳を止めるため15年欠かさず咳止めを飲んでいた

そうしたらなんと
その売薬の毒素が骨に回り捻挫しやすくなった
その治療で整体に通ったところ咳とともに白い啖が出て
その啖が出きって初めて骨も丈夫になった
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

武田信玄

2013年01月15日 11時05分15秒 | 日記
もちろん超有名な戦国武士
どういうわけか並び称せられる上杉謙信のほうに興味が強く
謙信のセンスの良い装束を何回も観て感嘆しているし
彼の一生をあれこれの本で読んだり米沢で遺品に親しんでもいる

其れに控え武田信玄に関しては昨日まで通り一遍の興味しかなかった

昨日は南アルプス市で今年初めてのチャコちゃん先生の講演会であった
所が大雪のため甲府の駅に着いたとたんキャンセルと決まった
キャンセルを告げた主催の方が
時間があったら武田神社を拝見してみたら如何でしょう
と言うようなお話しがあったので
さっそく出かけることにした

春はさどかしと思える桜並木を抜けて武田神社へ
櫻の木にも雪が満開
此の神社は武田家のお屋敷跡なのだそうだ
ちょうどお鏡餅のお汁粉が振る舞われていて
さっそくご馳走になる

案内を頼んだタクシーの運転手さんが
武田信玄の菩提寺と両方をお参りしないと片手落ちになる
という

そうかもしれないタクシーを飛ばす
途中善光寺にも寄ってそこで思いがけず空海さんにも会う

雪の中をひた走ること40分
恵林寺に到着
しんしんと降る雪に包まれた禅寺はこよなく美しい
かの有名な「夢窓国師」が造った庭には雪景色がこよなくあって美しい
信玄31歳の時作られた等身大の不動尊ー今は武田不動尊と呼んでいる
憤怒の表情が力強い

武田信玄が哲学的な御方だったことが此の寺でよく理解できた
さくじつ
何故このような展開になったのか考えてみようと思う

甲州へ来れば「ほうとう鍋」
どうしてこの鍋にカボチャが入っているのだろうと思いながら
これから信玄さんを勉強しようと思った
そうしないと昨日の行動が理解できないもの


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

レミゼラブル

2013年01月14日 19時52分04秒 | 日記
やっとこの映画を見た
子供の頃から慣れ親しんだ物語ではあるけど
こうやって今の時代に映画で見るとまた思いも違ってくる

「選択」は常に神の意志にそうことが大事
しかも其れは愛から出てたものでないとダメダ

選択は必ずしも自分の思いとは違う
自分の思いはだいたいエゴが強い
そのエゴを押しのけて「愛」の決断までの苦渋の選択
これを繰り返す主人公のジャンバルジャン

19世紀奴隷制度の強いフランスでの話だが
今の日本も充分奴隷生活をさせられているということが身にしみて分かる
鎖はないが体も自由に動いているが
私たちはある国のどれいとしていきている

其れに歯向かうのではなく
奴隷である自分をしっかり認識して
人と和をもって命あるものと協調して日々生活することが尊い
こう言う思いを新にさせてもらった

名作はいつの世にも時代を超えて訴えるものがある
超満員
静かに人々の中で観賞され続けているのだろう
何か生きることに勇気と希望を与えてくれた感じがする

k子としみじみ感じたことを話し合ったが
何か足の着いたしっかりとした日々を送りたいと思ったものだ
チャコちゃん先生チョット神妙

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

葬儀

2013年01月13日 10時52分30秒 | 日記
最近は婚礼も葬儀も小さくひっそりと知人だけでと言う世の傾向
これに疑問視を感じた昨日の奥沢順の葬儀
「弔辞」や「喪主の挨拶」のなかで
改めて故人の人となりがわかり
「人生はこうやって過ごすことが必要なんだな」
と言うようなことを感じさせる

今はやりの
「自分探しのセミナー」などでは決して語られない深い人生訓がそこにある

その証拠に
若い人事課の参列者が
「人の生き方人格について良い勉強になりました」
と仰っていた

枕辺、通夜、密葬、葬儀
たいへんな儀式だがまた其れを行うことによって
遺族達もだんだん現実を受け入れていく
参列者も矢張り自分の生き方をそこに重ねて話し合う仲間を見つけ
自分の一生を振り返る時間を取れる

みんなが同じ黒い色の衣装を着けていると
自分ばかりが目立とうという行動もない
その中では「素」が見えてくる

故人がその地に根付いてきちんと生きてきたこと
後に残った人たちの決意
日本人が考えた冠婚葬祭
これからもきちんと行う必要を感じた葬儀でもあった

合掌
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

日本の良さ探す

2013年01月11日 09時41分44秒 | 日記
必死になって日本の良さを探している
日本中が何かおかしい
そのおかしさの原因はどこかと此の正月休みずっと考えていた
其れは「教育」

日本語の教育をおろそかにした
日本人の作法を全く捨てた
日本人のここオアのありかを封鎖してしまった

つまりは日本人そのものを否定してしまったのだと思う

私自身が親や先輩達から
「礼儀のなってない子、物を知らない子、おおざっぱな子」
と何かと注意を受けてきた
「できの悪い子」なのだと思い込み
表に立つことははばかってきた

しかしこう言うできの悪い子のチャコちゃん先生でも
日本という國を最知らしめなければいけないのではないかと
最近思う

何を伝え何処を捨てていくのか
新しい時代に向かって日本をもっと明るくしなければならない

周囲を見渡してみると
此のできの悪いチャコちゃん先生が教える年齢になっている
其れだったら
最日本の歴史を学び本当の日本を伝えなければいけない

さあ
日本を研究しよう
とことん日本を知ろう
そんな思いで今日の鏡開きを迎えた

此の日記でも日本をもっと語っていきたいと思う
またご意見も下さい
みんなで日本をかたりませう
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

職人同士

2013年01月10日 18時57分25秒 | 日記
今日は貞明皇后蚕糸記念科学技術の研究で
「セリシンのある布とない布に江戸小紋を染めたらどんな違いが出るか」
と言う話し合いを竺仙の展示会場で話し合った

桑を育てその桑の葉で蚕を飼育し、塩漬け繭を造る志村明さんが
セリシンを取らないままに糸を繰り上げ織り上げた布
そして塩漬けをしてのちセリシンを綺麗にとって糸を繰り織った布

其れに江戸小紋としては最も神経を使う
「筋物をそめてみようと」
筋物を染めるのは浅野榮一さん

ふたりははじめての出会い

その前にチャコちゃん先生見本切れを竺仙の社長を通して渡してあったが
さすがに浅野さんその見本切れに萬筋を染めてきて下さっていた
3センチの間に32本の筋が入る

「きれい!」
とチャコちゃん先生
「でも裏を見て滲んでいるでしょうこれが許せない」
此の生地を使う限りのりを最柔らかくしなければならないが
もし柔らかくすると此のように裏に少しにじみが出てくる

「大丈夫よ裏生地を付けるから」
ノー天気なチャコちゃん先生
「着る人は其れで良いかもしれないけど染める方はどうしても譲れない」

断られると困るので一生懸命次なることを考えようとするチャコちゃん先生
そこへ竺仙の社長の助け船
「萬筋だから難しいのでしょう?ナカタニさん十二縞ではどう?」
「布はこれで完成ですか?」と浅野さん
「そうです」と志村さん

そこから布目のことや織の細部にわたり二人で専門的に細かく話し合う

「やってみましょう」
「やってみましょうではなくやってほしいんです」
と押しつけるチャコちゃん先生

浅野さんと志村さんがその後お互いに相手の分野のことを理解しようと話し合っている
二人の姿勢がだんだん柔らかくなり信頼を寄せ合った雰囲気が醸し出されてきた

尊敬を込めてあえて職人と呼ばせていただくが
お二人ともご自分の仕事に「美」というものをいつも追究していると思った

嬉しい時間だった

自分の道を究める人の真剣勝負



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

麻酔

2013年01月09日 15時33分13秒 | 日記
歯を抜くので麻酔を打った
「先生麻酔を打たないで歯を抜くのは大変でしょうねえ」
「そんなこと考えたこともないね」
「抜く方も抜かれる方も真剣勝負ですよ」
「華岡清州さんに感謝ですな」

口を開けたままこんな会話をしているチャコちゃん先生

とにかく歯がもろい
他に病気はないが歯には20代から苦労している
母の躾が良かったのか歯並びは良い
しかし弱い
母は私にとって天敵だが子供をしっかりと躾けたことだけは認めている
エライ

基本的に何かが不足しているのだと思う
食べ物に好き嫌いはない
だとするとこれは先天的なものであろう
生まれたときから歯と爪が弱い

「ナカタニさん8020にしましょう」
と言うキャッチフレーズしっていますか?
と歯医者さん
「いいえ」
「80才で自分の歯を20本持っていましょう」
と言う意味なのだそうだ

「差し歯はどうですか」
「駄目です健康な一本ではありません」
「私は何本ありますか」
「ああ18本ですね」
「80にならずに18本しかないのですか、主治医の問題ですかね」
「いやーー其れは厳しい」

20本持っていると味覚がよく分かるという
「歯がなくなる頃が命の寿命ですかね」
「えっーーーー」
先生驚いて危うく手に持ったピンセットを落としそうになる

日頃薬を飲んでいないチャコちゃん先生麻酔が良く効いて
心臓がどきどきしてくる

抜き終わった小さな歯を見せてもらう
「こんなに小さくても前の差し歯を支えていたんですからね」
と先生もしみじみーー

チャコちゃん先生も其れを見て「ありがとう」とつぶやく

歯を大事にしなければと思いながらも
矢張り堅いおせんべいやピーナッツが好き

困ったもんだ!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大日本蚕糸会の新年会

2013年01月08日 13時31分59秒 | 日記
絹に関係を持つ多くの方が北から南からお集まり
お互いに新年のご挨拶をしあう
年々人数が少なくなって来るのは
此の業界の元気のなさでしょうか

今を時めく業界とは全く雰囲気が違う事でしょう
どう考えても
昔はこの産業が日本を支えていたのですけどね
絹のおかげで近代社会が確率化されたのだが―――

昨年は中締めの大役をいただいたので
今日は早々にお暇することにした
大御所のいらっしゃるなかやはり遠慮というものもある

帰り支度をしていると
農工大の横山先生が挨拶みえられた
「センセイお探ししていたのですよ」
わたしどもの「ナイトコスモス」でお話していただきたい

6月7日にととんとん拍子に決まる
その時何種類かの蚕を持ってきて皆さんに蚕の特質をお話しましょう
蚕を飼育したい人のために桑の葉も用意しましょう
早くも
「面白そう」
と期待が弾む

今横山先生は桑蚕と家蚕の糸を合わせて織物を作っているが
先日切れ端を見せていただいたときとてもしんなりとして気持ちがよかった

昨年は先生と「蚕に麻の葉を食べさせる研究」
というのをやってっていたが
見事に失敗「口をつけるが食べ続けることをしない」
「たぶん葉の栄養の差だと思いますね」

桑の葉はタンパク質、炭水化物、脂肪、リン、水分と栄養のバランスが良い
それに控え桑の葉は蚕に対しての栄養のバランスが悪いのかもしれない
蚕は人間が改良を重ねこの食べ物が一番いいという状態なので
いまさら野生には戻れないのだろう
という話になる

糸がほしいばっかりの人間は
蚕を糸のとれる品種にあれこれいじくっている間に
蚕は野生に戻れなくなった

そんなことを話し合えるのも
この蚕糸会の新年会ならばこそ

写真は高木会長と





コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする