チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

東京物語

2011年04月17日 11時31分17秒 | 日記
「飼いならされた羊のような日本人」
「優しい、礼儀正しい、それらは自分の意見が無いから」
「何か変日本人」
という評価になってきたよ
とニューヨークに住む友人からハガキがきた

何を抜かすかアメリカ人
あんたらが日本人の魂を65年かけて抜いたのじゃろうが
日本人をこんにゃくにして奪っているんだろうがゼニを

早速抗議の手紙を書いた
この手紙の間が議論に丁度良い
メールのやり取りは即というメリットと
考えを整理しないままというデメリットが或る

チャコちゃん先生のオトウサマは
「速達で手紙をよこすような男と付き合うべきでない」
返事を急ぐ人は自分勝手に事を運ぶ性癖があるから
という理由
「変な親父」と反抗したが
いまになると良く分かる

また何年か前にアメリカランカスターにある
「アーミッシュ」を中野裕巳さんと尋ねたことがある
そのときその村の長老は
「リーダーの決定は早い方がいいが情報は山から里に降りてくる速度が丁度良い」
とおっしゃった
他にもイロイロなるほどと思うことをお聞きしたが
「打てば響くような」という返事も
ことと次第だということを教わった

日本でも昔は言葉にこめられた奥の意味を理解する会話が尊ばれている
其れを映像で見せているのが昭和三十年代までの日本映画だ
特に小津安二郎の監督作品に其れが見られる

というわけで
スタッフと「東京物語」のビデオを観賞した
地震以来暇なのよーーーね
言葉、会話、所作、奥様、奥さん、上さんなどの違い
職業が窺われるきものの着方や所作

まだ美しかった日本人の姿がそこにある
早速
「映画に学ぶ日本人の姿」
というセミナーをしようという言うことになった

一番積極的なのがヨシダ
思えば彼女の世代は「良い学校」にはいることで将来が開けるという時代で
お勉強さえ出来れば良い
セキドは高度成長期で消費文化華やかの塵に染まっている
タナカは団塊世代でおっとりしていては取り残される

改めて越し方日本人の考え方にスポットを当てて
今後の日本人のあり方を探ってみたい
それには
「温故知新」である

日本を揶揄する異国の人たちに
本当の日本人の美しさ強さを見せる日がきっと来る
そういう人間が今後の地球人だと思うの

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