チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

大相撲9月場所

2018年09月22日 07時48分37秒 | 日記
5年ぶりの相撲観戦
朝10時30分から楽しんだ一日
生憎の雨と思ったけどこれが大きなプレゼント
両国では力士の出待ち入り待ちが面白い
入り口から各部屋に入るまでの道300メートルくらいある
これが花道のように楽しい
三役力士も入り口で車を降りてこの道を歩く

付き人付きの力士はみんな単衣の着物を着てそれぞれ好みの柄を見るのも一興
蛇の目を指し雨下駄を履いてまるで歌舞伎役者のようなオーラを出す力士もいる
四股名を呼べどもニコリともせず
またちょっと律儀に頭を下げる力士も
照れて俯いて通り過ぎる人も
堂々として頬を緩ませて通る力士は白星を重ねている

流石に着こなしがいい
帯の位置背筋を伸ばした姿勢
足の運び
蛇の目を持つ手の高さ
全ていい

センスがいいと思う力士についている付き人の浴衣もまた粋
日本人の力士が概ね江戸前
外国力士の着物は奇をてらっていてこれはそれで面白い

無地の着物に無地の羽織渋い栗の実の色
紫の蛇の目 雨下駄
付き人も連れず荷物も持たずスーと通り過ぎていく力士もいた

雨で思わぬ拾い物
横綱になると地下のお駐車場にさっと入ってしまってつまらない
力士の季節の着物を見るのも結構楽しい時間

さて土俵では
行司の衣装に目がいく
金襴の織り物なので裸の力士と対照的で美しい
呼び出しの美声に聞き惚れる

相撲と宝塚は実力でくらいが決まっていくので
上位になったら遠慮することなくオーラーを出しるづけなければ勝てない

稀勢の里は「気」で負けていた
土俵で塩を撒くのに相手の白鵬の準備を待つ
白鵬は土俵に上がったら勝つことしか考えていない
「ああ負ける」
と思わず呟く
会場の雰囲気が「ああ負けるな」という「気」に包まれる
その「気」をがむしゃらに消していく気迫を持たないと優勝は難しいと思った

会場の「気lこれを勝ちに演出していくのに横綱の土俵入りがあるのだと思った

贔屓の隠岐の海、遠藤、栃ノ心はまあまあだったが
体からもろに現れる「気」と言うものを改めて感じた相撲観戦

会場の「気」を変えるパフオーマンスも必要なのかなとも感じた相撲観戦

コメント
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