信濃路の紬では
日本の養蠶事情、製糸事情更には基本的な織のことなどが勉強できた
そしてそれぞれの地方ん景色や食べ物
底に住む人達の暮らしぶり考え方
着物を訪ねていったのに「民族」というジャンルの学びができた気がした
いよいよ「草木染め12ヶ月」の撮影が始まる
やはりモデルさんか新人女優さんに着物を着せようということになった
当事の女優さんはメイクはご自分でするしかしヘアーはそうはいかない
モデルのオーデイション、ヘアーは宮崎貞夫ちゃんに(後に超有名になりアメリカでなくなった)
「着付けは誰がするの」
「あら自分できないの?洋服のモデルは皆自分で着るのに」
「じゃあ簡単自分で着られるモデルさんを頼めばいい」「なるほど」
白っぽい糸と薄紅色の糸の可愛らしい縞が出来上がった
着物に仕立てるのなら購入しなければいけない
山崎家に負担はかけられない
かと言って編集費で購入することはまかりならぬと言われている
仕立ては?裏地は?難問が出てくる
全くわからない分野
同期のお母さんが仕立てをしてくれることになった
裏地はどこで買うの?デパートに行けば売ってるよ
「チャコ寸法はどうするの?」
「適当じゃあいけないの?」
「標準というのはあるわよ身長156センチ体重48キロ」
「モデルさんは殆ど170センチはあるわね」
「ところで帯も染めたの?」
「えええいるんだそんなもんがーー」
こんなことで右往左往しなければいけないのかとうんざり
着物は文化性があると意気込んでいたのになんだかつまらない(ぶつぶつ)
うん着物をどう美しく攝るかに集中しよう
バックを考えたりポーズを決めたり結構楽しいかもしれない
着物は二番目の姉に売りつけた
ちょっと安心
帯もその着物に合わせて借りることにして帯揚げだの帯締めだの長襦袢とかもう嫌になってしまう
細かい付属品があれやこれやとあり覚えるのが大変
洋服はすとんと着てしまえば形になるが
着物は誰でも同じ形のものを着るが
その着方によって上品にも下品にも可愛くも若々しくにもなるのだ
なんとも不思議な衣装である
「12ヶ月同じモデルさんがいいと思います」
「どうして?」
「着物は同じ形なので12色の変化によって着る人の表情が変わるのが面白いと思う」
「そうそれはいいアイデイアだ」
先輩のアドバイスで撮影場所は靖国神社のお茶室を借りることになった
庭も美しい池もある色んな場所を使えると言ってくれる
カメラマンとロケハンに行き決定
楚々とした気品のあるモデルさんで自分で着付けられる人を選んだ
そのモデルさんに持ってきていただくもの
下着一式、紐類一式 足袋、草履、長襦袢(いまのモデルさんは足袋としたのみ)
時代ですねえ (続く)
日本の養蠶事情、製糸事情更には基本的な織のことなどが勉強できた
そしてそれぞれの地方ん景色や食べ物
底に住む人達の暮らしぶり考え方
着物を訪ねていったのに「民族」というジャンルの学びができた気がした
いよいよ「草木染め12ヶ月」の撮影が始まる
やはりモデルさんか新人女優さんに着物を着せようということになった
当事の女優さんはメイクはご自分でするしかしヘアーはそうはいかない
モデルのオーデイション、ヘアーは宮崎貞夫ちゃんに(後に超有名になりアメリカでなくなった)
「着付けは誰がするの」
「あら自分できないの?洋服のモデルは皆自分で着るのに」
「じゃあ簡単自分で着られるモデルさんを頼めばいい」「なるほど」
白っぽい糸と薄紅色の糸の可愛らしい縞が出来上がった
着物に仕立てるのなら購入しなければいけない
山崎家に負担はかけられない
かと言って編集費で購入することはまかりならぬと言われている
仕立ては?裏地は?難問が出てくる
全くわからない分野
同期のお母さんが仕立てをしてくれることになった
裏地はどこで買うの?デパートに行けば売ってるよ
「チャコ寸法はどうするの?」
「適当じゃあいけないの?」
「標準というのはあるわよ身長156センチ体重48キロ」
「モデルさんは殆ど170センチはあるわね」
「ところで帯も染めたの?」
「えええいるんだそんなもんがーー」
こんなことで右往左往しなければいけないのかとうんざり
着物は文化性があると意気込んでいたのになんだかつまらない(ぶつぶつ)
うん着物をどう美しく攝るかに集中しよう
バックを考えたりポーズを決めたり結構楽しいかもしれない
着物は二番目の姉に売りつけた
ちょっと安心
帯もその着物に合わせて借りることにして帯揚げだの帯締めだの長襦袢とかもう嫌になってしまう
細かい付属品があれやこれやとあり覚えるのが大変
洋服はすとんと着てしまえば形になるが
着物は誰でも同じ形のものを着るが
その着方によって上品にも下品にも可愛くも若々しくにもなるのだ
なんとも不思議な衣装である
「12ヶ月同じモデルさんがいいと思います」
「どうして?」
「着物は同じ形なので12色の変化によって着る人の表情が変わるのが面白いと思う」
「そうそれはいいアイデイアだ」
先輩のアドバイスで撮影場所は靖国神社のお茶室を借りることになった
庭も美しい池もある色んな場所を使えると言ってくれる
カメラマンとロケハンに行き決定
楚々とした気品のあるモデルさんで自分で着付けられる人を選んだ
そのモデルさんに持ってきていただくもの
下着一式、紐類一式 足袋、草履、長襦袢(いまのモデルさんは足袋としたのみ)
時代ですねえ (続く)