ネットを見ていたら、以前から気になっていた事を思い出した。
この既製品だけは手をつけまいと思っていたが、手が動いてしまいました。
私がUBP-X800を購入したのが3年前。その数か月後にUBP-X800M2と言う改良バージョンが発売され、「電源のノイズを1/100に低減して映像、音質を向上させた」との事。
ここはずっと気になっていましたが、いずれ別型番の新モデルが出たら買い直せば良いと思いつつ、そのまま使っていました。しかし、、、未だに新モデルは出てきません。
因みに、UBP-X800M2はDAC内蔵してないにも関らず価格が45,000円位です。普及品のブルーレイ・レコーダーが買えますね。
今回手を加えた箇所は、M2で改良された電源周りです。
過去の経験からも、デジタル回路にとって電源ノイズの低減は重要です。
そこで、ネット上のモデルの比較や改造記事を参考に弄りました。
まず、ケースの取り外しがパズルの様で苦労しましたが、何とか開腹出来ました。
内部は比較的スカスカです。左から電源基板、メイン基板、ドライブとなります。
問題の電源基板部(下の写真)。
当然リニア電源ではなくスイッチング電源ですね。フィルター等が入れて有りノイズには配慮されています。
①AC電源コードにフェライト・コアを追加。(本体内部)
ここは外側のAC電源コードにフェライトコアを追加したら変化が有ったので、何か有りそうと思っていました。
コアを内部に押し込みました。手持ちの適当な物では、ちょっと大きかったけど効果有るかな~。
②電源基板とデジタル回路基板の間をシールド板で仕切る。
手持ちのファインメット・シートを使いました。
ソニーのHPでは、「ローノイズレギュレーターを新たに採用」と有りますが、写真で比較してみると電源基板上は同じに見えました。しかし、メイン基板が基板自体が変更になり部品配置が変更になっていて、レギュレータらしき物も追加になっています。ローカルレギュレータでノイズを抑えたのかも知れません。
因みに私所有個体の基板自体の型番を良く見ると、X800M2よりも進んでいるので、何度か改版されているのかも知れません。
改良後は、音のエッジが取れ、艶やかな音となりました。そして音に奥行が出て音空間が広がった様な気がします。今迄刺激な音で耳が痛くなり聴く気にもなれなかったアルバムが初めて気持ち良く聴ける様になりました。デジタル音源って、こんなに音が良かったかな?って感じです。
音も良くなりましたが、映像のほうも滲みが無くなり、くっきりとして立体的になった様な気がします。
あくまでも私個人の感想です。
僅かな変更でこんなにも違うものなんですね。デジタル回路も難しくて奥が深いですね。
さらに、メイン基板に供給する12Vラインにファインメット・ビーズを追加すると良くなるだろうけど、ケーブルを切断して通す必要があるので、今回はいつでも元に戻せる様に手を付けませんでした。