My Audio Life (趣味のオーディオ)

真空管オーディオを中心に、私のオーディオチューンアップについて書いています。最近はPCオーディオにも取り組んでいます。

アナログレコードのオリジナル盤を探し求めて。(ERIC CLAPTON DECCA盤)

2018-04-03 10:06:22 | レコード

アナログ・レコード(黒い円盤)の音って良いですよね。

CDやダウンロードなどのデジタル化したソースよりも、音の鮮度、深みが違いますよね。

そして、私が最も違いを感じるのは、音楽の躍動感ですね。

デジタル化したものは、確かにノイズも無く、音も綺麗に聴こえます。

が、どうしても機械的な音で無機質に聴こえてしまい。人間臭さが無くなっている様に思います。例えるなら無農薬野菜?。無農薬野菜は健康には良いですが。演奏に多少ノイズなども含まれたほうが、生なましくて良いでしょう。

 

最近の元々デジタル処理された音楽は、その状態で聴くほうがが良いと思いますが、元々オリジナル音源がアナログテープのマルチトラックで録音されたものは、アナログで聴く方が断然良いと思います。

元々アナログのソースをデジタル化すると、たとえハイレゾ、DSDにしようとも、結局不連続な音で何か大事な物が削ぎ落された様で楽しみながら聴き入る事が出来ません。

私もアナログ音源をAD変換しデジタル化したことがありますが、そのままでは今のCDの様なメリハリのある音、高音質な音にはなりません。何かしら、コンプレスとか、イコライジングの処理が必要でした。

恐らく、最近のリマスター音源もその様な処理をもっと緻密に行っているのでしょう。

 

そもそも、音楽ソースのデジタル化は、扱いやすさ、だれでも簡単に同じ高音質で聴ける(ソースの劣化がない)と言うことからスタートしたものですから、どちらかと言うとモバイル用途で、マニア向けのハイファイ・オーディオ用途ではなかったのでは、と今更ながら思います。

CDDAの規格にしても、16bit/44.1kHzで決めてあるわけですから、DA変換した後にいくら性能の良いアンプを持ってこようとも、片ch当たり量子化レベル8bit(256レベル)/サンプリング周波数22.05kHzでそれ以上の音にはなり得ません。有るとすれば、高次サンプリングした後のフィルタリングのノイズ残り?

一方で楽器の音や自然界の音には、2次、3次、・・・高調波、を含め、それ以上の音が存在するわけで、CDDAの規格ではその成分は完全に削ぎ落されてしまっています。22.05kHzの音であっても正弦波の場合であって、歪んだ波形の場合は正確にはサンプリングができません。

以前の記事で、ハイパーソニックエフェクトの事を書きましたが、医学的にも、人間の耳には聞こえないけど、肌で感じる事で、基幹脳神経を刺激して、心地ち良く感じるという研究結果もあります。

この事も関係して、ハイレゾ化の技術が進んでいますが、全てはいかに連続性のある音に近づけていくか、高周波成分まで再生するかと言うことだと思います。

CDDA規格では、22.05kHz以上は完全にカットされ、それ以上の周波数は再現しませんが、アナログであれば、再生装置がヘボくてもそれ以上の周波数も穏やかに減衰していくだけで、完全に切れたりはしません。

私はアナログ絶対主義者でもありませんので、ハイレゾ技術が進むなかでデジタルにアンチテーゼを申すつもりもありません。実際に私はデジタルソースも楽しんでいます。

デジタルにはデジタルの良さ、アナログにはアナログの良さがあるので、それぞれ使い分けをして楽しめば良いと思います。オーディオは個人の嗜好、楽しみが基本ですから。

アナログは古き良き時代の音源を現代にいかに再生するか、デジタルはこれからの益々の技術の進歩が楽しみです。

 

話をアナログ・レコードに戻して、

アナログレコードは、コピーする毎に、元のデータ(ソース)は劣化していきます。

テープにしても、プレス型にしても、そうです。ここがデジタル音源と違うところです。

したがって、オリジナル、初版に近いほど、音の鮮度が高いです。

初版を調べるには、「Discogs」が便利です。

https://www.discogs.com/John-Mayall-With-Eric-Clapton-Blues-Breakers/master/30199

他には、内周無音部に刻まれている「マト番号」です。スタンパの版数を知る事ができます。

また、洋楽の場合、録音場所、マスターテープがどこで作られたかでも違います。UKでマスター録音されたなら、UK盤の方が鮮度が高いです。

ところが、マスターテープをUSに送りUSでラッカー版が作られるケースも稀にあるので注意が必要です。と言ってもその当時の事を辿ることは難しいですが。

しかも、オリジナルのテープからラッカー盤にカッティングする時のカッティング・エンジニアによっても音が違うので、これも話を面倒にしています。有名なエンジニアの場合には内周の無音部に刻印があります。

同じ題名のアルバムでも、カッティング・エンジニアが違うバージョンが存在する場合もあります。

 

前置きが長くなりましたが、

今回は、高音質で有名な「DECCA(デッカ)」レーベルの、これもロック・ファンの間では有名な「Blues Breakers John Mayall with Eric Clapton」が2種類揃ったので紹介します。

まずは、ボックス・デッカです。DECCAの文字が囲まれているもの。

内袋

ジャケット(表)

ジャケット(裏)

さすがに、DECCAだけあって、これでも充分良い音がします。

 

次に、本命の通称「OPEN DECCA オープン・デッカ」、DECCAの文字が囲まれていない(オープン)のものです。

こちらが、ステレオ盤の初版になります。

モノラル盤もありますが、高価で手が出ません。赤ラベル。

 

内装

ジャケット(表) 色が濃いです。

ジャケット(裏)

 聴感上は、やはりこちらの方が鮮度が高いです。

クラプトンが目の前で演奏している様です。

エリック・クラプトンのこの頃が一番元気で良いですね。愛聴盤です。

 


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