My Audio Life (趣味のオーディオ)

真空管オーディオを中心に、私のオーディオチューンアップについて書いています。最近はPCオーディオにも取り組んでいます。

JBL LE175用ネットワークの修理 ~アッテネータの交換~

2019-12-02 12:31:45 | スピーカー

我が家のリビングルームに置いてるJBL LE14A + LE175DLH + LX-10 (箱はサンスイSP-505J)が、導入してから約2年経過、やっと良い感じで鳴り出しました。

 

実際には、こんな感じでハヤミのスピーカー台の上に乗せています。この様に嵩上しないと低音が籠ります。

 

今回の取り組みは、導入時から気になっていたネットワーク用アッテネータのガリ

このガリはアンプのボリュームのガリと違い、回すと"バリバリ"と異音が出るわけでもなく、なかなか判り難いものです。

実際に音楽を聴きながら音質で判断するしかないです。(後で思ったのですが、全帯域のホワイトノイズを再生すれば分かり易かったかも?) 

アッテネータをゴリゴリ回した直後はそれなりに良い音がするのですが、暫くすると音質が悪化したり、アッテネータの位置によっては音が良くない。高域がザラついてノイズ混じりっぽく聴こえたり、高域が不足したりします。

今までは音質の変化を感じたらアッテネータをゴリゴリしては又聴いていましたが、いよいよこのアッテネータを何とかしようと腰をあげました。

まず考えたのは、アッテネータを分解しての掃除。しかし実際に現物を眺めると分解が出来そうにありません。

 

仕方ないのでアッテネータそのものの交換を検討。代替品の調査には少々時間が掛かりました。

まずは、このネットワークLX-10の仕様を調査。そして何とか回路図をゲット。

このアッテネータは「L-Pad」って言うのですね。初めて知りました。

現物の抵抗値変化をテスターで測定しても特殊な動きをします。

アッテネータの等価回路。

 

 

さて、代替品をどうやって手に入れるか?どこで取り扱っている?

調査の結果、アキバ通いしていた頃に偶に立ち寄っていた「コイズミ無線」で取り扱っていることが分かりました。サイズ等も確認したところ代替として使えそう。オクにも類似品の出品が有りましたが、信用出来るお店から購入したほうが良いだろうと通販で早速注文。

今後のことや送料負担も考えて、同時にネットワーク用コンデンサの手配も考えましたが、コンデンサ交換のためにはケースを留めているリベットを壊さなくてはならず断念し、アッテネータのみ注文。

数日で到着しました。

到着した品物がこちら↓。 オリジナル品と並べてみました。右がオリジナル。

念のため、テスターで抵抗値変化も同等であることを確認しました。

交換後はこの様になりました。

左右両チャンネル分が完成しました。

 

表からみたところ。ツマミの位置も仕様書通りに合わせました。

アッテネータのちょうど中間(中点)位置でJBLの文字が真横になる様になっているのですね。

ところで、このツマミ(Knob)の6角穴付き止ネジですが、6角穴が1/16インチサイズになっており、 日本の1.5ミリ6角レンチでは微妙に合いません。この為わざわざインチサイズの6角レンチセットを購入しました。US品を分解する時はいつもこの罠に嵌ります。 

E-Value 六角棒レンチセット インチ 1/16・5/64・3/32・1/8・5/32・3/16・1/4・5/16・3/8インチ 9本組 ELHW09INL
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イーバリュー(E-Value)


また、アッテネータを回した感触はJBLオリジナルの様な高級感は無く軽いです。もしかしてJBL製も初期は軽くて経年で重くなった?

配線材の末端導通部磨きや被覆再剥き及びターミナルのケイグ塗布を行い、配線を元に戻し箱に組みつけました。内部配線材はJBLオリジナルままです。芯線や被覆の感じからベルデン製?

この時、ユニットの裏を覗き込んで発見したのですが、このLE14Aはインピーダンス16Ωと印字がありました。あれ?LE14Aって8Ωでは?ひょっとすると初期型は16Ω?希少?貴重? 良くわかりません。(ご存じの方がおられたら教えて下さい)

しかしネットワークの回路図からすると、LE14Aは直接入力(=フルレンジ)で、LE175側にローカットフィルタが入るだけの様なので、この並列回路でトータルのインピーダンスを8Ω近辺にするには、LE14Aは16Ωが妥当かも知れない。自信ないけど。

 

ところで、肝心の交換後の音は、高域の濁り、ザラツキが無くなり、クリアーに音が出る様になりました。成功! 音に煩い妻も「確かに良くなったね。」と効果を認めてくれました。

アッテネータの交換だけなので投資額も少なく効果大なら、もっと早く実施しておけば良かった。

 

今後、ネットワークのコンデンサ、抵抗、コイルの交換しても良いかなと検討中ですが、オリジナルも捨て難いのでじっくりと考えたいと思います。場合によってはケースも含めてネットワーク・ユニットを自作?

 

因みに、今は、このスピーカーをこんなシステムで鳴らしています。

 ・CDP:Burr Brown PCM1792A DAC 搭載。自ら改造品(クロック、クロック電源等、多箇所)

 ・アンプ:KT-88(6550C) PP  60W+60W 

      


さて、いよいよ12月になりました。 この時期になるとクリスマス・ソングが聞こえてきます。

と言う事で、今回はジャズ・ボーカルのクリスマス・ソング集を紹介したいと思います。

大好きな『ダイアナ・クラール』のクリスマス・ソング盤です。

Christmas Songs
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Verve

ダイアナ・クラールの歌声でクリスマス・ソングが聴ける貴重な1枚です。 

通常の彼女とは違い明るい感じの雰囲気が味わえます。

ダイアナ・クラールにもクリスマス盤があるの?ってご存知なかった方は是非聴いてみてください。 

 


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