前の記事で書いた様に、日本に帰って来てから新PCを購入したので、このPCを使って再度USBオーディオの再構築をした。
購入したPCの仕様は、
ASUS UX32LN NB / silver
( Win8.1 64bit / 13.3inch FHD / i5-4200U / 8G / 500GB HDD + 8GB SSD / GT840M )
という製品。アマゾンで10万円を少し切る価格。
目指すは、PCM→DSD128(5.6MHz)以上のリアルタイム変換!
使用するDACは、GUSTARD DAC-X10。(X-MOS+ESS9018)
CDのリッピングは、以前から使っているEACをインストール。こちらは問題なくインストール完了しリッピングも問題なし。
今までリッピングした音楽ソースは、WAV形式で既に簡易NASにたっぷり入っている。
再生はFoobar2000。
Foobar2000本体は問題なくインストール完了。v1.3.3(2014年7月16日Version)
しかし、ここからの色々なDriverやComponentsのインストールが大変。
XMOS+ESS9018でDSD再生するために必要なものを手順を追って説明する。
①foo_output_ASIOのDownloadとInstall
オーディオ・インターフェース・ドライバである。
これはfoobar2000のHPのComponentsで入手できる。
http://www.foobar2000.org/components/view/foo_out_asio
これでKernel Mixerを通らなくなる。これを入れておかないと、PCのスピーカーから普通に音が出てくる。
②ASIO4ALLのDownloadとInstall
こちらから→http://www.asio4all.com/
"foo_output_asio"をinstallする。どこの言語でも良いが無難にEnglishにしておいた。
③"foo_input_sacd"と"foo_dsd_asio"をdownload、install
こちらから→http://sourceforge.net/projects/sacddecoder/files/foo_input_sacd/
この②、③はfoobar2000のPrefernces>Componentsのところで追加(install)する。
Componentsの追加後はこの様になった。
④XMOSのためのTUSB Audio Driver
"USB Audio 2.0 Class Driver"
これが大変だった。
Thesyconという会社が持っているDriverらしいがFreeで落とせない。
ちなみにこちらのHomepage
http://www.thesycon.de/eng/usb_audiodriver.shtml
幸いにも、私はDAC-X10を購入した時にCDが同梱されていた事を思い出して、そちらからInstallした。
これで一通り準備が出来た。
ASIO Driverは次の様に追加された。
次はFoobar2000などの各種設定。
・ASIO4ALLの設定
DACを接続するとXMOS XS1-L1 Audioが追加される。
・USB Audio Class Driverの設定
次の様に設定。
DSD128で出力するためには、Buffer Sizeは最大の8192が必要。(小さいとノイズが入る)
Clock Sourceを確認すると、XMOS内部Clockが352.8KHZを表示している。
・foo_dsd_asioの設定
次の様に、DoP Maker / DSD128に設定。
PCM→DSDへの変換設定。
・SACDの設定
DSDで出力するために以下の様に設定する。PCM to DSDへ変換の設定。
ASIO Driver Modeは、"DSD"
・OUTPUT Deviceの設定
ASIO:foo_dsd_asioとする。
これで一通りの準備は完了!
1年前よりは、余計なDriverなど(WASAPIなど)ものを入れていないのでスッキリ。
さて、DACの入力表示を確認してみると、Play前は内部Clockの352.8KHZを表示している。
実際にPlayをしてみると、見事に"DSD128"を表示。
これは、44.1KHz x 128 = 5.6448MHzを意味している。
やった!成功だ!リアルタイムDSD変換!!
これでPCM→DSD128のリアルタイムDSD変換が可能になった。
出てきた音をヘッドホンアンプで聴いてみた。
DSD64の時に比べて、さらに音の密度が増して、音に厚みと広がりが出た。
さらに、かなり細かい音まで綺麗に聴こえる。スタジオのバックグラウンドのノイズやギターアンプのかすかな音も聴こえる。
DSD64とまた次元が違う。
以前使っていたPCでは、DSD128に設定すると(時々DSD64でも)、プチプチノイズとか音が途切れていたが、
PCを新しくしたらDSD128でも問題なく再生できる。
さらにDSD256にも挑戦したが、音源ソースが44.1KHZでは無理な様だ。?
キワモノ好きが講じてDAC-X10に手を出してしまい^^;,こちらの記事を参考にさせていただいています。
同梱ドライバー等に違いは見られますが,概ね設定ができ,おかげ様で中々の音質を楽しんでいます。
ただ,一つ悩んでいるのが曲再生時のノイズと頭の欠けです。
曲データをネイティブ再生する時は問題無いのですが,FLAC→DSD変換モードにすると,曲の冒頭に「ピュッ」「シッ」といったノイズが発生し,頭に無音が無い曲だと頭の部分が欠けて再生されます。
特に元データが96k以上のハイレゾ音源だと顕著です。
foobar2000の問題かと,バッファ等いじっても変化は無いようです。
管理人殿の環境ではそのような現象はありませんか?
何かご存知でしたら教示いただけると嬉しいです。
よろしくお願いいたします。
この症状は他の人もWeb上に書き込まれていますが、
Foobar2000に依るものの様です。
私も、PCM→DSDリアルタイム変換で聴くときに同様な症状があります。
停止状態から再生、スキップして再生した時に起こります。ただし、曲の冒頭が一瞬切れるだけで、ノイズが入る事はありません。
それも、曲を連続して(流して)聴くと、曲冒頭でも切れることはありません。
この症状も、Foobar2000の最新Versionでは、多少改善されている様な気がします。
私は、v.1.3.5を使用しています。
試してみてください。
ハイレゾ音源を作るのに、私はEACはレコ-ドで言えば細かいゴミを取り除くソフトでfoobarはカ-トリッジ針の役目かと思っています。
この解釈でいいのでしょうか?指南ください宜しく。
私も、そう思うところがあります。
EACは、①受け取ったデータと保存したデータのコンペア(ベリファイ)と、②抽出データの正確性をネットを介して他の人が抽出したデータとコンペア、③ディスク上のゴミを削除している事が主な特徴と思っています。
①に関しては、結局送り出しのエラーやロスはお構いなし、補正や再読み込みには至らない。②は、他の人が取り込んだデータが全て正確か疑問。③は、例えば、bit欠け?16bitあるところが部分的に(ある時間、ある瞬間だけ)15bitになってしまったとか。
私はこの様に認識しているのですが、どの様に思われますか?
ごめんなさい。Foobar2000でリッピングした事はありません。今度、機会があれば、比較してみます。
ご意見ありがとうございます。
とりあえず,最新Verを使用していました。頭切れはES9018の仕様,という話もあるようですね。
foobarでタイムラグを付けた再生ができるといいのですが。。。
私の環境で発生している「ピュ」という妙なノイズですが,その後ネイティブ再生で確認して,
PCMソース → 未発生
DSDソース → 発生
という状況です。それぞれサンプリング周波数にかかわらず同傾向でした。
ネイティブ/リアルタイム変換にかかわらず,PCからDACにDSDデータが入力され,ロックする時にノイズが発生するようです。
また,同梱されてきた無印のUSBドライバーから,こちらで紹介されていたThesycon社のお試しドライバーに変えても症状は同じでした。
ハードの個体差なのかもしれません。使っている内にノイズが小さくなったような気もします。
こちらの過去記事を拝見すると,ハード的な対策も楽しそうですね。少しずつ試して行こうと思います。
右上の表示が50KHZ・60KHZ・70KHZと変わりますが、これは、SLOW・FASTと同じように音質を変えるものなのでしょうか?
間違っていたら、ごめんなさい。
以前はデフォルトの50kHzで使っていましたが、今は70kHzで使っています。
カットオフ周波数と言う認識が正しければ、可聴範囲外になるので、理屈的には聴感上はあまり変わらないと思いますが、70kHzのほうがなんとなく帯域が広いような。。。精神的(フラシボ的)なものかも知れませんが。
foobarを設定出来て喜んでいたら、DSDではないのですが、WPUPというフリーソフトで聞いてみたら、音に厚みが出てバイオリンが気持ちよく聴けるようになりました。
また、中国のサイトを見ていたら、なんとDAC-X12やDAC-X20なんてのが出てくるようです。
それは興味がありますね。
使っているDACはES9018ですか?
出来ましたら、その情報元のURLを教えて頂けませんか?
多少なら中国語もわかりますので。
DAC-X10の私の最近の使い方を近々ブログのアップする予定です。
ところで、ES9018の使いこなし結構難しいらしいです。この辺りは、たぶんOppoが一番熟知しているのでは思います。ESS社のリファレンスモデルだと、どこかで読んだ事があります。それに、Oppoは同じシリコンバレーに拠点を置くデジタル技術の会社ですからね。
OppoのDAC内蔵のヘッドフォンアンプHA-1が気になります。
文章中にアナログ ラインは離散アナログ線 X 20 の新しい旗艦モデルに適用される新しい開発に使用されます。
となっているので、X20というのが出るのかな?と、今のところ検索しても出てきません。