この内容もBDP UBP-X800(ソニー ブルーレイプレーヤー)導入時より考えていた事です。
UBP-X800を導入したのが2018年12月ですから、随分と悩んでいたものです。
まず、何がやりたいのか?目的を明確にしておかないと後悔する事になります。
<目的>
①X800のHDMI for Audio端子出力を使ってハイレゾ再生する。
Blu-ray DiscがLPCM96KHzやDTSでも規制上COAXIAL出力からは48kHzまでしか転送出来ない。
SACDも然りでPCM再生となってしまう。
但し、ネットワーク上やHDDの音源は、192KHzでもCOAXIALから出力可能。
折角HDMI OUT2(AUDIO ONLY)出力端子があるので、これを生かしたい。
②BS放送、特にWOWOWの5.1chサラウンド音源(AAC)の音を良くしたい。
COAXIAL出力を一般的なDACで受けるには、AAC→ダウンミックスPCMのモードを選択せざるを得ない。
この場合、2ch AACはそこそこ聴けるが、5.1ch AACは音が小さく帯域の狭いショボい音になる。
これが何とかならないか?
<目標>
上記2点が達成できれば良いのだけど、最悪はどちらか片方でも可。
<必要条件>
①HDMI入力の有るデコーダ或いはAVアンプ
一般的なHDMIデコーダは、映像/音声を分離し、映像はHDMI、音声は同軸/光やRCA出力も可能。
一方、AVアンプであれば、当然HDMI入力を備えており、HDMI for Audio入力を持った製品も有る。
②AACデコーダを備えたHDMI映像音声分離器(スプリッター)。
この機能を備えた機種は少ない。AAC専用デコーダなるものもある。
③様々な形式の音源フォーマットに対応。
Dolby Digital surround、DTS、DTS-HD、FLAC、AAC、MP3などがデコード出来る事。
④信号出力端子
デジタルCOAXIAL/OPTICAL(どちらかでも可)---手持ちDACが使える。
または、
アナログPRE OUT---真空管アンプが使える。
<投資金額>
~20k。
これらの条件で抽出した候補機種、及び優位点と懸念点など。
〇AVアンプ系
①SONY 中古 TA-DA3600ES/5400ES/5500ES/5600ES
中古動作品で、TA-DA3600ESのみが予算内。他は予算オーバーしそうな可能性大。
TA-DA3600ESはSACD(DSD)が再生出来ないが、予算の都合上として諦める。
そもそもSACDは2枚位しか持ってない。
取扱書を何回も読み直し、仕様について事前に勉強した。
(優位点)
HDMI for Audioの入力端子を持っている。入出力端子が豊富。DAC性能の比較も出来る。
5.1ch用PRE OUT端子があるので、FL/FRのみ使用して、手持ちの真空管アンプに繋ぐ事が可能。
AAC 5.1chの音質も期待出来そう。
(懸念点)
取説を見ても、PCM 192kHzが再生出来るか不明。FLACフォーマットの音源に対応しているか不明。
HDMI入力時のデジタル出力はHDMIのみで同軸/光出力は無し。アナログ出力はPRE OUT/SPから。
②マランツ NR-1200/NR-1710/NR-1606
HDMI入力、192kHz再生可など。PRE OUTを持った製品も有り良さそうだが、予算オーバー。
CDのHDMI INが有る。これがHDMI for AUDIO用か。
PCM、FLAC 192KHz対応、DSD対応、AAC対応。AAC 5.1ch不明。
〇デジタルデコーダ系
①サンワ 400-SW015
私と同じ様な悩みを抱えている人が導入して192kHz再生に成功している書き込みがある。
しかし良く調べるとESS社のES90XX系のDAC受けではSRCの関係で音飛びが発生するらしい。
ES9018は内部でクロックを再計算して同期を取り直しているらしい。それでジッターが少ないとか。
②ラトック RS-HD2HDA-4K
良さそうだけど、サンワと同じ懸念がありそう。
③ヤマハ AC-100
まさにAACデコーダと謳ったもの。AACだけに特化してしまう。
HDMI入力無し。光入力のみ。X800に光出力無いため、同軸→光変換が必要。
そして結果、私はタイトルにある様にAVアンプを選択しました。
実際に購入した機種は、次回(その2)で紹介します。
SONY UBP-X800でも充分良いのだけど、M2でノイズ周りがさらに改善されている。