もう少し回路を弄ってみました。
<B電源のデカップにブリーダ抵抗を追加>
電源のコンデンサ容量を増やすよりもブリーダ抵抗を追加して、そちらへ電流を流した方が効果があるとアドバイスを頂きましたので、早々にテストをしました。(45シングルアンプの製作(10)のコメント欄に記載した内容)
因みにWE91-Bでも梯子型デカップが組んで有ります。これも音が良い一因か。
確かに、コンデンサの容量アップに比べ、スッキリとした低域で躍動感やスピード感が有ります。
<出力管のグリッドに直列抵抗を追加>
ここは完全に見落としていました。
高域発振防止のためにも必要でした。過去に製作のアンプには入れています。
この抵抗の追加は、高域の安定化にかなりの効果が認められました。
(変更後の回路図) ※〇で囲まれた部分が今回の変更点。
・増幅部
・電源部
<初段、ドライブ管6SN7を交換>
初段、ドライブ段用として使っている6SN7GTを交換してみました。
今までは、NU(National Union)製のブラックガラス品でしたが、これをTUNG-SOLのVT-231に交換しました。
Round Plate/Black Glass品で、私の虎の子の2本です。かなり昔に苦労して海外から手に入れました。
やはり良いですね!全域に渡り綺麗な音で空間表現が素晴らしいです。ノイズも皆無。
他に、Sylvaniaの通称Bad-Boy(3穴)も持っていますが、少しノイズが出ます。流石に音質は良い!
またRCAの赤ベースも持っていたのですが、これは手放してしまいました。残念。
<電源ヒューズの交換>
スローブロー・タイプのLittelfuse製の物へ交換。
ここに使われているものは31.8mm(US)タイプ。
20mmタイプならBussmannも持っているのですが、このタイプの手持ちはLittelfuseの1本だけだった。
これらの変更をした後、改めてその音を聴てみました。
高域の荒さも無くなり、低音も良く締まって、良い感じです。
高域が暴れていて混変調で低音も濁らしていたのでしょう。
ヒラリー・ハーンのバイオリンが何と艶やかな事か!
ダイアナ・クラールの歌声もゾクゾクッ!とします。バックの演奏にボーカルだけが浮かび上がります。
製作初期の頃とは雲泥の差です! 聴いていて気持ちが良く、酔いしれます。
入手した頃とは比べ様も無い位に素晴らしいアンプになりました。
ここまで安定化してくると、帰還量を減らしても良いかも? 無帰還でもいけるかも?と思ってしまいます。
~つづく~