My Audio Life (趣味のオーディオ)

真空管オーディオを中心に、私のオーディオチューンアップについて書いています。最近はPCオーディオにも取り組んでいます。

カセットデッキ(TEAC V-5010)の再レストア。~ メカ系 ~

2023-02-11 15:30:44 | カセットデッキ

ティアックのカセットデッキ V-5010は、6年くらい前に修理した後、一応動作して音が出る様になっていたのですが、残念ながら完璧ではなかった。

メカが時々不可解な動作をする事があったり、音質に関しても更に改善できるのではと思い、再度修理する事にしました。

過去の修理歴は、画面左サイドの「カテゴリー/カセットデッキ」タブより。

 

記事が長くなるので、メカ系と回路系(音質改良)に分けて投稿します。

今回はメカ系について

時々動作不具合と言うのは、再生スタート時に、「ヘッドベースが完全に上がり切らずに、途中で止まる事があり、テープがぞろぞろと送り出される」といった症状でした。巻き取っていないのですね。

そこで、再度メカを取り出しました。

結果から言えば、ヘッドベースが途中で止まる原因は、右側にあるカムで動作するスイッチ3個(写真の①)の接点不良でした。

キムワイプにエタノールを浸み込ませスイッチに挟み清掃しました。やはり接点が黒く汚れていました。

これで動作不具合が解消しました。下の写真はスイッチをシャーシから取り外しています。

因みに、反対側のテープポジション検出用スイッチはケースに入っているので大丈夫の様でした。

 

この際と思い、他の部分もメンテナンスしました。

以下、写真内の番号と項目番号は合わせてます。

①は先ほどのヘッドベースの状態検出スイッチの箇所です。

 

②ヘッドベースのグリスアップ

 ヘッドベースとメカベースの間のグリスアップを行いました。

 古い黒くなったグリスを除去して、新しいグリスを塗布。

 動作がスムーズになり、機械的な動作音も小さくなりました。気持ち良い動作。

 グリスは、タミヤの「Fグリス(フッ素樹脂配合)」を使いました。

 

③キャプスタンの研磨

 元々は、スリップ防止目的で数ミクロンオーダーのエッチング処理が施して有る様ですが、テープ裏面の磁性体にダメージを与えそうなので、紙やすり#2000で研磨後、研磨フィルム#6000で鏡面仕上げ。

 

④ピンチローラーの研磨

 ここも紙やすり#2000で研磨してゴム質を復元しました。

 

⑤ヘッドの研磨

 音質向上には、ここが一番効果がありました。

 研磨フィルム#6000で研磨後、同#10000で鏡面仕上げ。

 平面を出す必要があるので、板状の消しゴムに研磨フィルム(ピンク)を巻き付けて磨きました。

 MONOの消しゴムでも良いと思います。

 こんなに音質が変化するとは驚きでした!。

 アルコールで拭くだけでは、経年でこびり付いた汚れは取れないですね。

 テープとヘッドは密着させる事が重要!!!。接触面が荒れていてはダメですね。

 鏡面仕上げで、こんなに綺麗になりました。光沢があります。

 

ヤスリ関係はこちら。

 

 

再組み上げ。

カセットホルダーの右側のスプリングは、無くしてしまったので、クリップで手作りしました(銀色)。

なんとか上手く出来ました。これでイジェクト時にホルダーが気持ち良く開く様になりました。

 

これでメカ系はほぼ完璧と思うので、次は回路系です。

次回投稿まで暫くお待ちください。

 


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